アライアの1992年春夏コレクション、その秘密とは。

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2017年11月、クチュリエのアズディン・アライアが亡くなったのは実に突然のことだった。フランカ・ソッツァーニやオリヴィエ・サイヤールといった彼と親しかった人々によりアズディン・アライア・アソシエーションがすぐさま結成され、今年の前半に回顧展『私はクチュリエ』が開催された。会場に選ばれたのは彼が1987年に手に入れた建物群の一部。19世紀のインダストリアルな空間で、彼が生前にショーや展示会、それにアート展を開催していた場所である。

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『The secret alchemy of a collection』展より。

そのギャルリー・アズディン・アライアと呼ばれるスペースで、この夏、新しい展覧会が始まった。『The secret alchemy of a collection』と題され、1992年春夏コレクションの39体を見ることができる。これは彼が仕事場と自宅として1987年に入手した場所で、初めて生まれたコレクションなのだ。そのインスピレーション源となったのは、ポンパドゥール夫人(1721~1764年)。美しさと知性を併せ持つ女性で、ルイ15世の公妾となり、政治にも関与していた陰の実力者として名を残している。

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なぜ彼女が彼をインスパイアしたのか。それは、入手した建物群のうち、かつてデパートBHVの社員食堂として使われていたスペースの工事中、壁の下から巨大な地図のフレスコ画が現れたことから始まる。好奇心をかきたてられたアライアがリサーチをした結果、その場所にはかつて習い事の学校があり、ポンパドゥール夫人と呼ばれることになる若きジャンヌ=アントワネット・ポワソンが宮廷へのパスポートとなる社交生活のベースを学んでいたことを知ったのだ。彼女が体現するフレンチ・エレガンスに加え、一般女性ながら王の寵愛を得て、権力を握ることになった運命に彼は魅了され、新しいアトリエから初めて生まれる1992年春夏コレクションは、彼女の自由と権力、そして18世紀の宮廷をインスピレーション源とした。そして感動とリスペクトをもって、『ラ・ポンパドゥール』とコレクションを命名。コルセット、英国レース、ビュスティエ、パニエ、ルダンゴット……これらがアライア流にされたコレクションは時代を超えて、いまも魅力的だ。

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『The secret alchemy of a collection』展
会期:開催中〜2019年1月6日
会場:Galerie Azzedine Alaïa
75004 Paris
開)11:00〜19:00
無休
www.alaia.fr

réalisation:MARIKO OMURA

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