ボン・マルシェ、ジョアナ・ヴァスコンセロスの豪快な作品。

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2016年から、毎年新年にボン・マルシェで開催されるアート展。アイ・ウェイウェイ、塩田千春、レアンドロ・エルリッヒに次いで、今年はポルトガルを代表するコンテンポラリーアーティストのJoana Vasconcelos(ジョアナ・ヴァスコンセロス)に白紙依頼された。デパート中央の3フロアの吹き抜けスペースがメイン会場のため、毎回、大規模なインスタレーションが可能なアーティストが選ばれるのだが、ジョアナの作品はひときわ豪快である。

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ジョアナ・ヴァスコンセロスによるボン・マルシェにおけるインスタレーション。photo:Gabriel de la Chapelle

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サイズは全長30.5メートル、幅12メートル、高さ10メートルと巨大だ。photo:Gabriel de la Chapelle

ポルトガル語で “白い光” を意味する「Branco Luz」が展示のタイトルだ。屋根から吊られ吹き抜けに浮かぶのは、奇妙なフォルムの白い巨大なオブジェ。彼女は北欧の神話に登場する戦いの女神ヴァルキリーにインスパイアされたパワフルな生き物のシリーズをクリエイトしていて、これもそのひとつでシモーヌと命名されている。エスカレーターの間を通り抜け、ガラス屋根の下で買い物客を優しく見守るようにゆったりと漂うシモーヌ。ジョアナからボン・マルシェを訪れる女性客たちへのオマージュだそうだ。彼女の気持ちが通じるのだろう。携帯を取り出してシモーヌを撮影するのは、圧倒的に女性客が多い。

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ジョアナ・ヴァスコンセロスは1972年パリ生まれ。2012年9月、104(ソンキャトル)でシャンデリアのフォルムの作品Noivaの展示で話題を呼んだ。もともとはヴェルサイユ宮殿での展覧会で展示される予定だったもので、タンポンをクリスタルにみたてて創作した作品である。photo:Alexandre Berger

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製作中のアトリエ。

今回のインスタレーションにジョアナが布素材を選び、色を白にしたのは、ボン・マルシェの歴史に関係している。世界最初のデパートとして名高いボン・マルシェを作り上げたアリスティッド・ブシコーは女心を読むことにも長けていて、彼はシーツなどリネン類のバーゲンを ’’白のバーゲン’’ と名付けて、大成功させた。その白い布にちなんでいるのだ。ちなみにジョアナがパリ滞在の際に必ず訪れる場所は、ポンピドゥー・センターとボン・マルシェだそうだ。

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豪快で愉快なフォルムからは、温かみが放たれる。エスカレーターを上下して、さまざまな角度から眺めてみたくなる作品だ。

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セーヴル通りに面したウィンドウも要チェック!

Joana Vasconcelos『Branco Luz』展
会期:開催中〜2019年2月17日
会場:Bon Marché Rive Gauche
24, rue de Sèvres
75007 Paris
営)10:00(日 11:00)〜20:00(木 20:45)
無休

réalisation:MARIKO OMURA

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