装飾美術館の図書館は、地味だけどクリエイターの強い味方。

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装飾美術館(MAD)の図書館が9カ月の工事を終えて改装オープンした。16世紀から21世紀までの30万冊の本を倉庫に所有する図書館である。と聞いても、パリの図書館ねぇ……とその有益性を知らぬまま、スルーしてしまう話題かもしれない。でも、プロ、アマに関わらず、モード、インテリア、デザイン、グラフィック、建築、ガーデニング、舞台芸術などに興味がある人は、ここに来ればさまざまなインスピレーションが得られるのだ。

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雑誌「Jardin des Modes」の1958年10月号。©Bibliothèque du Musée des Arts Décoratifs

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『The Sound of Harlem』のレコードジャケット。Colombia Records 1965年。©Bibliothèque du Musée des Arts Décoratifs

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『The grammar of ornament』。1856年。©Bibliothèque du Musée des Arts Décoratifs

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Mortilletのメニュー。1910年。©Bibliothèque du Musée des Arts Décoratifs

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図書館に入るのは、展覧会を見る時とは別の入り口から。オンラインで所蔵本をチェックできるだけでなく、テーマ別の書棚から自由に本を手に取ることも。さらにチュイルリー公園に面して自然光が入る閲覧室で、周囲の棚に並ぶジュール・マシエ・コレクションを活用することができる。これはジュール・マシエ(1846〜1911)という豊かな年金暮らしの男性が情熱を傾けた、493のテーマからなるビジュアル辞典。そのアルバム数は約5,000冊で、テーマに合わせて写真や版画といったビジュアルを見つけ出して、切り抜き、貼り付けて……という作業を行っていた。職人やアーティストや製造業者たちにイメージソースを提供できるようにと、1885年から亡くなるまで彼自身で制作。彼の死後も意思を継いだ人によって続けられた。これらアルバムは、たとえば19世紀のヘアスタイルって? 1930年代のモードって? 20世紀初頭のレストランのメニューって? 果ては18世紀の拷問の道具って? といった興味に、ビジュアルでいまも答えてくれる貴重な資料なのである。

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閲覧室。棚と棚の間、奥にモード、デザインなどテーマ別に分かれた書棚が並ぶ部屋がある。

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アーティストのメリル・レヴィスによる装丁のアルバムが閲覧室の壁に並ぶ姿は壮観。

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モードは時代ごとにアルバムが作られている。

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たとえば昔の手鏡のデザインは?と開いてみる。photos:Mariko Omura

外国人でも利用できる場所で、料金は1カ月5ユーロ、1年で20ユーロ(学生10ユーロ)。たとえパリ滞在中に1〜2回しか行かれなくても、探し求めていた情報に出合えるのなら5ユーロ支払う価値は十分にあるはず。

Bibliothèque du Musée des Arts Décoratifs
111, rue de Rivoli
75001 Paris
開)10:00〜18:00(火、水、金)、13:00〜18:00(月、木)
閉)土、日、祝、12月25日〜1月1日、8月1日〜31日
https://madparis.fr/francais/bibliotheque

réalisation:MARIKO OMURA

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