パリから東京へ。東京代官山 AL Tokyoの料理教室
パリのマルシェとレシピ。
遅ればせながら、昨年12月に代官山で開催した料理教室の模様をお伝えしたいと思います。
毎年恒例”ノエルと新年のおもてなし”と題して、北海道千歳、父の家庭菜園で作る有機野菜と築地からの海の幸などをベースに、パリから運んだスパイスや調味料を取り混ぜて、みなさんと作りました。
Photo: Ohigahsi Yuko
おお~愛しの築地よ!まず東京での買い出しはこちらへ。この場内を歩くのも今回が最後かと思うと切なくなります。
いつも親切な海老専門卸さん。築地で仕入れをする醍醐味はプロの目利きの言葉が聞けること。ちょっとした会話から学ぶことが多くて有難い。
さて、教室ではテキパキと作業が進みます。
これはカクテルサラダ。タコ、車海老、ヤーコン、グレープフルーツやザクロなどが彩りよく盛られていきます。
なんと華やか!スポイトの中は、薬効成分いっぱいのクランベリー果汁を入れたヴィネグレット。
卵の中は北海道鮭で作ったブランダードの上にスモークサーモン、母が仕込んだいくらの醤油漬けにディルをトッピング。グリッシーニにつけながら頂きました。
これは、千歳のユリ根農家から毎年分けてもらうものですが、サッと茹でてほくほく、優しい甘みがたまらない~ところにホタテを合わせたタパス。上には香ばしく炒った生ハム入りのガーリックパン粉をのせて。
岩手県久慈のオーガニック、藤鶏を使った鶏のファルシー。おせち料理にも作ったのですが、冷めても美味しく、味付けや具材のアレンジで和風にも。中にはピスタチオ、くこの実、にんにくたっぷりのピストゥソースを入れて巻き、こんがりと焼き目をつけてからイタリアのマルサラ酒を振って蒸し焼きに。
ファルシーの下にはヌードル風にしたジャガイモ。付け合わせの3色にんじん、それぞれにグレープフルーツ、オレンジ、レモンの果汁を合わせて変化をつけました。
デザートは、シナモン風味のカボチャのクリームと栗、カラメルシロップを入れたヴェリーヌ。マスカルポーネを混ぜたクリームの中には黒豆とスペキュロスが入っています。それから食後の定番、フランスのチーズを。
お土産のぼっちゃんカボチャ。
この日は、拙著”パリのマルシェを歩く”の販売もさせていただきました。
賑やかに話が弾む試食タイム。いつもながらのドタバタレッスンですが、優秀な皆さんのお陰で、なんとか辿り着きました~。
常連さん、数年ぶりに来て下さった方々、遠くから駆けつけて下さった方々・・・うれしい再会にわくわくと胸躍る一日でした。
みなさんが笑顔で、それぞれに楽しそうにしていたので、よかった、よかった!そんな様子が私にとっては何よりのご褒美です。
そして、いつも温かく応援、オーガナイズしてくださるAL Tokyoさんにも感謝申し上げます。
有難うございました!!
AL Tokyo
〒150-0022 東京都渋谷区 恵比寿南3丁目7-17
www.al-tokyo.jp
料理クリエイター
長い間モードの仕事に携わった後、2003年に渡仏。料理学校でフランス料理のCAP(職業 適性国家資格)を取得。 パリで日本料理教室やデモンストレーション、東京でフランス料理 教室を開催。フランスの料理専門誌や料理本で、レシピ&スタイリングを担当。2016年春、ベジタリアン向けの料理本『LA CUISINE VEGETARIENNE』をフランス全土と海外県、ベルギー、スイス、イギリスなどのヨーロッパ各地で発売。この連載をまとめた『パリのマルシェを歩く』(CCCメディアハウス刊)が発売中。
Instagram : @haradasachiyo
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