パリ12月のマルシェ「心を温めてくれる赤いノエル」

パリのマルシェとレシピ。

最近、フランスでも瞑想が流行っていて、自宅でテレワークの合間、職場や学校の授業の中でも瞑想タイムを設けているところが増えているとか。心地よく誘ってくれる優しい女性の声のアプリが人気だそう。
コロナ禍のいま、誰もが心の平安を求めているのがよくわかります。

BHVのノエルのウィンドウを見ていたら、何か赤いものが作りたくなってきました。寒い季節、目にする赤い色は、ふっと灯りがともるように心を温めてくれたり、元気を貰えるものですね。

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今年のテーマは、Buon natale (メリークリスマス!)un NOËL italien(イタリアン・ノエル)。赤をメインに彩られたイタリアのノエルの晩餐。素敵なので、何度も見に行っています。

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さて、材料を探しに13区のマルシェへ。

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市庁舎前から久々にバスに乗ると無人。貸し切りバスはセーヌ川を渡り、ノートルダムを過ぎながら、ノエルの飾りで華やかになってきた街を進む。小旅行気分でワクワクしてきました。

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イタリー広場でバスを降りると目の前に大きなツリーが!

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区役所が朝陽を浴びて輝いておりま~す!

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その前に広がるモミの木の小さな森は、ノエル気分をぐっと盛り上げてくれる。

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さて、マルシェに着くと、いつもと様子が違う。スタンドの向きが変わり間隔広めに感染対策がなされているのでした。

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この頃よく耳にする“Made in Franceを買おう!”という言葉。こちらもすべてフランス産にこだわった品揃えで、よろしい。

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中央のTrompette de la mort(トロンペット・ド・ラ・モール=死のトランペット、和名:黒ラッパ茸)と下のChanterelles(シャントレル、和名:アンズ茸)を見て冬の到来を感じる。これからもっと寒くなるなぁ~とため息。

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毎年、これが出てくるとうれしい、(手前右)Navet marteau(ナベ・マルトー)というみずみずしいミニ大根は、レモンと合わせて浅漬けもいいし、煮ると甘味が増してトロトロ。

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栗は名産地の南東部アルデーシュから。大好物のトピナンブール(菊芋)は、うちのキンピラの定番。皮の風味がいいので、剥かずに使います。

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新鮮そうなケールは、久々にチップスでも作ろうかな。

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ポルトガルのエピスリー。寒くなるとこういうものが無性に食べたくなります。ベーコンを切ってもらい、好物のパスタデナータ(カスタードタルト)も。

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こちらもいい眺め。クミン入りのゴーダチーズとクルミの入ったトムを少し買いました。

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これは初めて見る直径15cmくらいの大きなウニ。買わなかったのを少し後悔。

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ノエルの時期に出てくるライチ。南からやってくるフルーツは、これからが最盛期です。

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ありました! 今日のお目当て、探していた赤いもの。

長いマルシェをずっと歩き続けて、やっと最後に辿り着くのは……

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もう何度かご紹介していますが、このマルシェに来る愉しみのひとつはBioのおいしいパン屋さんに寄ること。過去にも数回、そして2019年にもBioパンのコンテスト優勝のこの店は、近所の人たちの誇り。ナッツ入りパンのほか、クリームと卵たっぷり濃厚なフランが最高!

さあ、パンを買ったら折り返して、またイタリー広場に向かいます。

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パン屋さんのそばにあるRue Eugène Atget(リュ ウジェーヌ アジェ)。写真家アジェの名前を冠した道の階段を登ると、ブラッサイ庭園、そこを抜けると小さな村のようなButte aux Cailles(ビュット・オー・カイユ)、19~20世紀にアジェが写しだした趣ある小道が続きます。

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お花屋さんのスタンドにもモミの木が。

今日ご紹介する“赤いもの”は、ベースは混ぜて焼くだけのシンプルなチーズケーキに、ちょっと贅沢ですがフルーツをたっぷりのせて。

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■赤いフルーツのチーズケーキ
Cheesecake aux fruits rouges

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ー材料 (20cmの型1個分)

クリームチーズ 230g
卵 2個
砂糖 80g
小麦粉 30g
ヨーグルト 170g
レモン(無農薬)皮すりおろし 少々
粉砂糖 少々
赤フルーツいろいろ

ー 作り方

1. 型にオーブンペーパーを敷く。オーブンを200℃に予熱。
2. クリームチーズを電子レンジで1分加熱して柔らかくする。ボールに入れて卵を少しずつ加え、泡だて器で混ぜながら砂糖、振るった小麦粉、ヨーグルト、レモンの皮の順に加える。
3. 型の中に流し入れ、オーブンで30分ほど焼く。
4. 冷めたら、上に粉砂糖を振りかけて、赤フルーツを飾る。

粉砂糖を振りかければ、粉雪が降り積もったような雰囲気に。もしくは、はちみつにリキュールを混ぜたものを刷毛で塗れば、艶やかで一層華やぎます。

去年のいま頃には、まったく思いもよらなかった大変な一年になってしまいました。
苦しくなると、石井ゆかりさんの“筋トレ・週報”を見て、来週はきっといいことがある、いまよりもきっと良くなるはず……と我が身を励まし励まし、それが本当に救いになっています。

そして、美しい街の散歩、美しい音楽も心を助けてくれるもの。

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パリ市庁舎前のマルシェ・ノエルが始まりました。(続きはインスタにアップする予定です)

今年も読んでくださって、有難うございました。
さまざまなことがあった年ですが、どうか心穏やかに素敵な年末年始を過ごせますように……。

Marché Auguste-Blanqui マルシェ・オーギュスト・ブランキ
Bd Blanqui 75013 Paris
メトロ)5・6・7番線Place d’Italie駅下車 または、6番線Corvisart駅下車
営)火・金・日 7時〜14時30分
SACHIYO HARADA
料理クリエイター

長い間モードの仕事に携わった後、2003年に渡仏。料理学校でフランス料理のCAP(職業適性国家資格)を取得。 パリで日本料理教室やデモンストレーション、東京でフランス料理教室を開催。フランスの料理専門誌や料理本で、レシピ&スタイリングを担当。16年春、ベジタリアン向けの料理本『LA CUISINE VEGETARIENNE』をフランス全土と海外県、ベルギー、スイス、イギリスなどのヨーロッパ各地で発売。この連載をまとめた『パリのマルシェを歩く』(CCCメディアハウス刊)が発売中。
Instagram : @haradasachiyo

 

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