サラ・ラヴォワンヌはプランタン・デパートが大好き!
PARIS DECO
プランタン・デパートのメゾン館が新しくなった。かつてのメンズ館の2~4エム・エタージュの3フロアが、プランタン・メゾンとして新生。人気のインテリア・デザイナー、サラ・ラヴォワンヌとのコラボレーションによって、売り場全体はパリのアパルトマンというイメージでまとめられている。最初のフロア(2エム・エタージュ)は「コンテンポラリーなリビングルーム」と名付けられ、バカラ、エルメス、クリストフルなどリュクスなメゾンが並ぶ。家具、ランプ、食器、クリスタルなど美しい品々を眺めて楽しめるフロアだ。その上の「和やかなキッチン」では、日常生活を彩る食器や台所用品を見つけることができる。ポルトガルのサヴォワール・フェールが生きたプランタンのオリジナル食器のコーナーも見逃せない。ここにはラ・メゾン・デュ・ショコラ、マリアージュ フレールの売り場もあるので、お土産調達もついでにできてしまう。最後のフロア「ベッド・ルーム」は、寝具をメインにしたフロアである。
左:オスマン通りに面したビューティー&メンズ館の2エム、3エム・エタージュから、食器や家具をディスプレイした渡り廊下がメゾン館に繋がっている。
右:2エム・エタージュのリビングルームのフロア。テーブルセッティングをした通路の両サイドに高級ブランドが並ぶ。
左:木の床、鏡のドア、植物などがアパルトマンらしさを演出する売り場に、バカラの脚つきシャンデリアが映える。
右:広々としたメゾン・サラ・ラヴォワンヌの売り場。
左:自然光が射しこむ窓を生かした新生メゾン館。これまでのデパートでは味わえなかった気持ち良さがある。
右:キッチン・フロアでは、OpinelのナイフやManufacture de Digoinの陶器などのプランタン限定商品の販売もされている。
3フロアに共通するのは、メゾン・サラ・ラヴォワンヌのトレードマーク・カラーとなっているサラ・ブルー。そしてデパートには珍しく、自然光がたっぷり射しこむ大きな窓があることだ。これはとても快適!
左:創業当時からメゾン部門にも力を入れているプランタンでは、素晴らしい宣伝用のビジュアルが残されている。アーカイブの一部を2エム・エタージュのパーソナル・ショッパー・サロンで公開。一般客には開かれてないのが残念だ。
右:コンテンポラリーな建築のメゾン館。外壁のガラスのタイルに、19世紀末に建てられたプランタン・デパートの建物が写り込む。
さて、プランタンと サラ・ラヴォワンヌの話題をもうひとつ。モード館のアトリウムでは8月19日まで「Sarah Lavoine Loves Printemps」と題したポップアップ・ストアを開催中だ。バカンスの季節を控えたパリ。海辺のヴィラのようなブルーのスペースに、夏気分いっぱいの商品がセレクションされている。家具、オブジェ、さらにバスケットやシャツ……。吹き抜けの11メートルの壁を活用した展示を眺めているだけで、海へと誘われる。
モード館で開催中の、メゾン・サラ・ラヴォワンヌのポップアップ・ストア。アトリウムの11メートルの縦長の壁を活用したカラフルなディスプレイを目で追いかけて、エスカレーターで何度も上がり下りしてしまいそう。
家具、食器だけでなくオリジナルブランドのニットやTシャツ、バスケット、スポーツバッグなども販売。バカンスに必要ななんでもが揃う。
photos:Mariko OMURA(5段目右を除く)
61, rue Caumartin
Printemps Haussmann
64, boulevard Haussmann
tel:01 42 83 50 00
営)9:35~20:00(木 〜20:45、日 11:00~19:00)
休)一部祝日
www.printemps.com/magazine/univers-MAISON/paris-haussmann
madameFIGARO.jpコントリビューティングエディター
東京の出版社で女性誌の編集に携わった後、1990年に渡仏。フリーエディターとして活動した後、「フィガロジャポン」パリ支局長を務める。主な著書は「とっておきパリ左岸ガイド」(玉村豊男氏と共著/中央公論社)、「パリ・オペラ座バレエ物語」(CCCメディアハウス)。