Parisienne file.vol.17 エミリー・マラン/ Studio Marant創立者&アートキュレーター
山へ冬のヴァカンスに、パリジェンヌの必携アイテム4。
パリジェンヌファイル
家族とともに厳粛で静かなノエルを過ごしたら、年末からニューイヤーにかけて、つかの間の冬ヴァカンスに出発するのが、最近のパリジャンたちの楽しみ。旅の目的はスキーが定番で、アルプスや、スペイン国境のピレネー山脈などが人気のディスティネーションです。
毎年、BFや友人たちと大勢で出掛けているというエミリーに、冬の旅へ持っていく、マストなヴァカンスアイテムを紹介してもらいました。
「真夏にイビザ島のビーチで泳ぐのもいいけれど、寒い冬のヴァカンスも大好き! 冬は山へ行くことが多いですね。でも、実はスキーが苦手(笑)だから山道をゆっくり歩いたり、暖炉の前で読書したりとのんびり過ごしているんです」
エミリーにとって旅に欠かせないファッションアイテムは、おしゃれと防寒を兼ねたファーコーや、山歩きに最適なショートブーツ。そしてとっておきはトム・フォードからプレゼントされたというミニサイズの口紅セット。
「どんなシーンでもフェミニンな気分を高めたいから、TPOに合わせて、口紅の色を変えて楽しみます」ノンシャランな雰囲気を保ちながら、旅先でのおしゃれ心も忘れない!それこそがパリジェンヌのアティチュードです。
旅先のおしゃれ心を満たす、4つのアイテム。
【実用性も◎なファーコート】
数年前から愛用しているファーのハーフコートは、イザベル・マランのもの。「ジーンズと合わせて山に散歩に行ったり、シンプルなニットドレスの上に羽織ってちょっと素敵なレストランに行ったりと、これ一着あればどんなシーンにも対応できちゃう。できるだけ荷物を少なくしたいから、とても便利なコートなんです」
【オリジナルのサングラス】
南仏のメガネ屋さんで偶然見つけたヴィンテージのフレームをサングラス用にレンズを入れてカスタマイズ。「べっ甲の色とフレームの形がわたしの顔に合うから、最近のお気に入りです」
【可愛くて機能的、ショートブーツ】
内側からのぞくボアが可愛いイザベル・マランのショートブーツは、ウレタンソールだから滑りにくく、雨や雪に強い防水加工なので、冬山にぴったりな一足。
【気分で使い分け、口紅ボックス】
トム・フォードのミニ口紅セットは、EllieやIilyなどの女の子の名前がついたホワイトと、James、Hiroと男の子の名前がついたブラックから構成された20本入りのボックス。「発色のよさとつけ心地のよいテクスチャーがとても気に入ってます」
パリ生まれ。リセを卒業後に渡英し、ロンドンのアートスクールに留学。パリに戻り、15区のMod Art internationalでモードを学ぶ。2015年に現代アート企画のプロジェクトオフィス兼オンラインショップのStudio Marrantを設立。アートキュレーターとして活躍中。 https://studiomarant.com
photos:AYUMI SHINO, réalisation:HIROKO SUZUKI