Parisienne file.vol.18 マリーヌ・ド・ケヌタン/イラストレーター

小物で旬を取り入れる、ひと足早いパリジェンヌの春スタイル。

パリジェンヌファイル

近ごろ、少しずつ陽が長くなってきたパリ。
本格的な春の訪れはもう少し先だけれど、差し込む日差しの強さや、木の芽吹きなど、街のあちらこちらで新しい季節の到来を感じて、なんだかワクワクします。
そんな気分を反映して、今回はマリーヌにひと足早い"春スタイル"を紹介してもらいました。

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1歳の娘がいるので、普段はジーンズにスニーカーというカジュアルで動きやすい服装が多いというマリーヌ。
「でも、春から夏にかけてはワンピースを着ることが多いですね。シンプルなのに、素材やシルエットなど適度にフェミニンさを感じるデザインが好みです。忙しい朝にコーディネートを考えなくても、ワンピースをささっと羽織れば、1枚でそれなりに決まるのも助かります(笑)」。トレンドを追いかけたりせず、自分らしくおしゃれを楽しみたいというマリーヌ。だから、5年後も変わらずに好き!と思えるシンプルなドレスを選んで、小物やカラーで旬な気分を取り入れるのが、彼女の定番のスタイルです。

春を感じる、シンプルドレスの纏い方。

【ニットドレスはカラーで楽しむ】

「この春気になるのは、パステルカラー。中でもアイスブルーは、わたしの髪の色と相性がいいので、活躍しそうな一着です」。色が好きで購入したサンドロのドレスは、ニット素材で着心地もよく、女性らしいシルエットも好みだそう。

【淑女風に纏いたい、レースドレス】

60年代風なボックス型シルエットのドレスは、ザラのもの。衿元をきちんと留めて、淑女風に着こなします。エナメルのワンストラップシューズを合わせれば、イメージにぴったり!

【フェミニンドレスはカジュアルダウンを】

軽やかなオフショルダーのドレスは、スペインのフラメンコダンサーの着るような、カルメンシルエットのフリル切り替えがお気に入りで購入した一着。フェミニンなデザインには、足元をスニーカーでスポーツテイストにカジュアルダウン。

【ブルーマリンのコートドレスは軽やかに】

マスキュランなコート風デザインをミニ丈で女性らしくアレンジしたドレス。「ブルーマリンはわたしがいちばん好きで落ちつく色。シンプルなデザインとフェイバリットカラーの最強の組み合わせで、きっと5年後も着ていると思うわ」

Marine de Quénetain/マリーヌ・ド・ケヌタン

パリ17区生まれ。名門の装飾美術大学”ペニンゲン”でグラフィックデザインとアートディレクションを学ぶ。 卒業後、フリーランスのイラストレーターとして、大手化粧品ブランドやモードメゾンの広告を手掛ける。 2014年から3年間、夫の仕事の関係でロンドン在住。2017年夏に帰国し、現在は1歳になる長女の育児と仕事に追われる忙しい日々。
インスタグラム@marinedequenetain

photos:AYUMI SHINO, réalisation:HIROKO SUZUKI

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