Parisienne file.vol.25 ルシル・クレジュリー/コンセプトショップ オーナー
自由な気分で着こなして、パリジェンヌのカラーパンツ。
パリジェンヌファイル
ルシルにとってのファッションは、100%パンツスタイル。
子どもの頃から、スカートやワンピースより、サロペットやデニムばかり着て、男の子みたいな服装が好みだったそう。
「いまは大型バイクで毎日移動するので、必然的にパンツです。でも、パンツスタイルが自然と自分のアリュールになってきた気がします。アイデンティティとして、ナチュラルに自由な気分を感じられるんです」
パリの女の子たちは、自分に合うものを知っています。
黒が似合う人、デコルテの見えるシャツが似合う人……
自分の個性をより良く表現する術を知っているからこそ、パリジェンヌたちはおしゃれに自信を持っている。
650CCのKAWASAIのヴィンテージバイクで、颯爽と真夏のパリの街を走るルシルのハンサムな着こなしを紹介します。
カラーをアクセントに、シンプルなパンツの着こなし。
【白のコットンパンツ×3色ボーダー】
スケートボーダーのブランドDickiesのメンズパンツは、シルエットが綺麗でこの夏のヘビロテアイテム。白、黒、赤のレトロな印象のH&Mのボーダータンクトップを合わせて、すっきりとシンプルな着こなしに。
【ブルーのサロペット×タンクトップ】
フランスの定番ワークウエアのブルーのサロペットは、蚤の市で購入した1980年代のヴィンテージ。白のTシャツと、足元は黄色の布製シューズで、小さな男の子みたいなスタイルがかわいい。
【プラム色のパンツ×白Tシャツ】
友達がデザインする、Diana DA/DAは最近のお気に入りブランド。これは発色のいい鮮やかなプラム色にひと目惚れしたそう。プチ・バトーのベーシックなTシャツと、リーボックのスニーカーの白が爽やかなアクセントに。
【ブルーパンツ×ピンクのタンクトップ】
オーストラリアのBlondeというブランドのトップに、蚤の市で見つけたヴィンテージのアーミーパンツの組み合わせ。足元もトリコロールカラーでスタイリングして、フレンチタッチなコーディネート。
パリ15区生まれ。リセを卒業後、3年間ロンドンに留学。セント・セントラル・マーティンでファッションを学ぶ。帰国後、ファッション展示会のプルミエール・クラスでオーガナイザーとして活躍。現在は、15人の若い世代のクリエーターの作品を紹介する、ファッションと音楽をミックスしたコンセプトストアを2018年秋にオープンするため準備中。
photos : SHIRO MURAMATSU, réalisation : HIROKO SUZUKI