Parisienne file.vol. 34 フローラ・マチュー/カメラマン
カメラマンのパリジェンヌ、インスピレーション源は?
パリジェンヌファイル
パリジェンヌのリアルなファッションやライフスタイルを紹介する連載、パリジェンヌファイル。前回に引き続き、フローラが日常のインスピレーション源を紹介。
パリジェンヌとは?という問いかけに、「いつでもどんな時でも自分らしく心地よくいられること」と話してくれたフローラ。ファッションもインテリアも佇まいもアティチュードも、ライフスタイルすべてにおいて、自然体でインディペンデントであることがパリジェンヌらしさだと語ります。
そしてなによりアクティブなのも大切な要素。「好みの作家の作品や、話題作はDVDでなくあえて展覧会や映画館に足を運ぶなど、実際に行って感じることが重要だから。だから旅も大好きで、仕事柄、旅先で出合うさまざまなモノを写真に収めては、作品作りをしています。非日常の中の日常を切り取ることで、現実のパリの生活でも“旅”をしているような感覚で暮らせることが理想です」
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パリジェンヌであるための、インスピレーション源。
【印象に残った展覧会のポストカードをインテリアに】
大好きなジュ・ド・ポーム国立美術館や、数年前にグラン・パレで開催されたアーヴィング・ペン展、ロダン美術館などお気に入りの展覧会のポストカードをインテリアのアクセントに。
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【海や漁師のドキュメンタリーを収めるカメラ】
海について語ることが多かった作家、マルグリット・デュラスからインスパイアされて海や漁師を撮影しているフローラ。淡々とした日常に焦点を当てて、素顔を切り取っている。
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【旅先の記憶たち】
フランス西部のブルターニュやモンテネグロ、NYとその時の気分次第で行き先を決めたら、さっと身支度して出発するのが彼女流。今年5月に訪れたNYの風景写真のコラージュ。
プロヴァンス地方のマノスク出身、1990年7月生まれの29歳。初めてカメラを手にしたのは、8歳の時にいとこからプレゼントされて。以来、写真に興味を持ち、13歳の時にフォトグラファーのアトリエに通って写真について学ぶ。20歳で本格的にカメラマン活動をスタート。ウエブマガジンの「Nasty」をはじめ、パリ発のリアルブランド、シャコックのルックブックなど雑誌や広告で活躍中。
Instagram : @flora.mathieu
パリ在住のスタイリスト、ライター、ファッションコンサルタント。日本でスタイリストとしてキャリアをスタートし、渡仏。その後、長年にわたり「フィガロジャポン」をはじめ、さまざまなメディアでモードや旅などの最新情報を届ける。Instagram : @suzukichako
photos:AYUMI SHINO, réalisation : HIROKO SUZUKI