Parisienne file.vol.36 エヴァ・ダニノ/モデル、女優
マイスタイルを作らない、パリジェンヌの秋の装い。
パリジェンヌファイル
リアルなパリジェンヌのファッションやライフスタイルを毎月1名3回に分けて紹介する、連載「パリジェンヌファイル」。今月はノルマンディ出身のモデル&女優のエヴァを紹介。第1回は秋の装い。
「着る服は印象を残すもの。身につけるファッションや色彩のトーンがその人となりを表すから、私はイメージが定着しないように、あえて違うスタイルにトライしているの。ある時は花柄ドレスでフェミニンに、また別の日はモノトーンでマニッシュにまとめるとか」。女優という職業柄、一定のイメージに囚われず、その時々で自在に自分を演出したいというのがエヴァの試み。そんな彼女のワードローブは、話題のパリブランドからヴィンテージまで幅広く並んでいる。「好きなブランドはイザベルマラン。独特の素材使いや、エスニックテイストはパリっぽくてシックだと思うわ。それとヴィンテージも大好き。最近通っているのは10区にあるLove&Dress(ラヴ&ドレス)。セレクトの良さがピカイチなの」。
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フェミニンからマニッシュまで。
ジャンヌ・ダマスがディレクションするRouje(ルージュ)のドレスはネットショッピングして数日前に届いたばかり。初秋はロングカーディガンとコーディネートして楽しむ予定。
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パリ発のアトリエDのドレスは、オーソドックスなデザインときれいなカッティングがお気に入りで、ヘビロテ中。モンマルトルのヴィンテージショップで買ったカーディガンとスタイリング。
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トレンチ風のジャケットは2018年に購入したヴィンテージのウンガロ。そしてチェックのパンツは大手スーパーマーケット、モノプリのもの。ハイ&ローも自由に楽しむのが彼女流。
ノルマンディ地方のルーアン出身、1991年生まれの28 歳。ピアノを専攻し、音楽を得意とする高校で学び、大学ではパリのコンセルヴァトワールへ進学。2年間の大学生活の後、別の道を探すためにノルマンディに戻り、看護師資格取得のために勉強を再スタート。その頃、友人の紹介で撮影を頼まれたのがきっかけで、モデルの道へ。現在は美容やアクセサリーブランドの広告のモデルのほかに音楽クリップや短編映画に出演するなど女優としても活動している。
Instagram:@eva_danino
photos:AYUMI SHINO, réalisation : HIROKO SUZUKI