美しい投資術 Vol.9 未来を創る仮想通貨は、変動リスクを気にせず長期で保有。

2022.05.21

フィガロジャポン2021年7月号から連載「美しい投資術」をスタートした、個人投資家/資産運用アドバイザーの廣田里那さん。今回は「仮想通貨」についてお聞きします。

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photo: iStock

私が初めて仮想想通貨を入したのは、2018年3月のこと。すでに巷では仮想通貨が話題で、100万円で購入した仮想通貨が1億円になった“億り人”も続出。利益率がとてつもない投資商品という印象が強くて、ずっと気になっていたんです。

まずは仮想通貨取引所に口座を開く必要があるので、私はビットフライヤーをスマホにインストー ルするところから始めました。最初に購入したのは、最も知名度のあるビットコイン。ベストなタイミングもよくわからず勢いで購入したのですが、3年間で約7倍に値上がりしました。その後、仮想通貨の土台となるブロックチェーンの仕組みを勉強して、時価総額上位のイーサリアムを購入。最近では時価総額も知名度も低い、でも将来性が期待できる「草コイン」と呼ばれるマイナーなコインまで投資対象にしています。

仮想通貨は日本での実用性はまだ低い。でも、ビットコインは世界中で日常使いできる通貨を目指していて、実際アメリカではビットコイン決済が拡大中です。

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また、円やドルのように国が発行している法定通貨は、銀行などの金融機関から海外送金すると最低でも数千円の手数料と為替手数料がかかり、日数も要しますが、ビットコインなら格安で約10〜20分で完了。海外送金する機会が多い人や企業にとって、利便性に優れています。

現在、日本株式全体の時価総額は約760兆円。仮想通貨市場は一時300兆円規模になりました。今後、仮想通貨を法定通貨として認める国や、製品やサービスを決済できる企業が増えて市場が広がれば、おのずと価格も上がっていくでしょう。その時に仮想通貨を保有していると大きな利益が出るはず。変動リスクはまだまだ大きいけれど、それ以上に大きな可能性を秘めていると思うので、特にビットコインやイーサリアムは長期で保有するつもりです。仮想通貨に関する情報は過多で、詐欺話も少なくありません。始めるなら全資産の5%程度を目安に、金融庁が認可した取引所で購入するようにしてください。

 仮想通貨って何?

仮想通貨(=暗号資産、デジタル通貨)とは、インターネッ トを介して取引される通貨。 日本銀行が発行する紙幣のように、国の中央銀行が価値を裏付ける法定通貨と異なり、電子データとしてだけ存在し、価値は仮想通貨の相場によって変動する。仮想通貨には多数の銘柄があり、仮想通貨交換業者(ビットフライヤーやコインチェックなど)で購入可能。株式投資やFX同様、相場が下がった時に購入し、上がった時に売れば儲けが出るが、国内では雑所得に分類されるため税率が高い。
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廣田里那 LINA HIROTA
個人投資家/資産運用アドバイザー。1990年パリ生まれ。現地高校卒業後、お茶の水女子大学に進学し、東京に移住。日系商社に勤めた後、通訳、金融会社を経て、個人投資家に。instagram:@lina_saint.germain

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*「フィガロジャポン」2022年3月号より抜粋

text: Yoko Sueyoshi

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