再構築したコートや大胆なカット、プリントに注目。
先月末に公開となったバーバリーの2022年春夏ウィメンズコレクションのデジタルプレゼンテーション。テーマは「アニマル・インスティンクト」。石や砂を敷き詰めたランウェイのほか、トレンチコートの解体を思わせる空間や大型のスピーカーが並ぶ空間をモデルが闊歩。ケニヤ出身の音楽プロデューサー、スリックバックの「Ascention」やアンビエントサウンド、風や鐘の音などをバックに、大胆かつ自由な遊び心をもつルックが披露された。
「今回のプレゼンテーションは、生き生きとよみがえるために夢を見る、我々の自由なイマジネーションを象徴しています。我々が日々指先で体験している、リアリティとファンタジーの間をエンドレスにフリックしているように、ユニークかつ予期せぬ音、テクスチャーと体験を持った、イマーシブな空間を行き来させています。これを私の母であるエルメリンダと、新しい可能性に満ちた旅に捧げます」とは、チーフ・クリエイティブ・オフィサーのリカルド・ティッシ。
その言葉通り、プレゼンテーションのなかで場面とサウンドは刻々と変わり再構築したトレンチコートや大胆なカッティングやスリット、ボディコンシャスなシルエット、抽象的なプリントを用いたルックが登場。「アニマル・インスティンクト」(動物の本能)というテーマが表すように、着る人の本質を浮かび上がらせ、自信を与えてくれるかのようなウエアが並んだ。
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編集部が選ぶベストルック10。
今回は全52ルックのなかから、編集部が選ぶベストルック10を公開する。
ブランドを象徴するトレンチコートを再構築したルックが今季も多数登場。ファーストルックのこちらは、ボートネックやガンフラップの直線的なラインが際立ち、Dリングや切りっぱなしの裾など大胆なディテールが目を惹く1着。
先に紹介したトレンチコートをスーパーミニにクロップしたバージョン。クリーンなイメージにセンシュアルなタッチが加わった、トレンチコートの新境地ともいえるルック。
「ユニバーサル・パスポート」とプリントされたシアーなカモフラージュ柄のトップと幾何学プリントのドレスを重ねたレイヤード。軽やかな質感で楽しむ、春夏ならではの柄on柄ミックス。
ベテランモデル、マリアカルラが纏ったのは、ネオプレン素材を使ったポンチョ型のフーディ。オーバーサイズのトップにレギンスを合わせてバランスよくまとめて。新バッグ「Rhombi(ロンビ)」にも注目。
誇張したラペルが目を惹くキャップスリーブのトレンチコートを主役に、円形のカットアウトを施したレギンスと合わせてスポーティに。幾何学プリントが主張するバックスタイルもポイント。
日本人モデルの美佳が纏ったのは、モヘアブレンドのケープレットと大胆な幾何学プリントのボディースーツの新鮮なレイヤード。ネオプレン素材のパネルを組み合わせたベースボールキャップ風の帽子もキーアイテム。
ベストのようなノースリーブの変形ブレザーにカットソーとレギンスを合わせて、洗練されたテイストミックスを完成。小物までブラック&ホワイトでまとめた潔いカラーリングをお手本にしたい。
今回のコレクションでは、英国のテーラリングへの非構造的アプローチを表現し、ボクシーなブレザーがさまざまな素材やシルエットで登場した。こちらは、ブラックの生地にブラウンの切り替えが印象的なタイプ。大胆なバックのカラーリングもポイント。
流れるようなカムフラージュ柄をイメージしたプリントとスカーフのようなラペルが特徴的なショートジャケットに、長いフリンジをあしらったモノトーンのミニドレスを合わせて。アウターとドレスの境界線を曖昧にした、一体感のあるスタイリング。
抽象的なプリントを大胆に施した、流れるようになめらかなラインのマキシ丈ドレス。エレガントなウエアを、ベースボール風のキャップとクロスボディバッグでスポーティに仕上げて。
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