special project - recommend movie

映画をこよなく愛する
編集KIMがリコメンド。
ドライブイン・シアターデートで
観たい映画10

夜の光や風を感じながら、
車の中でふたりっきりで眺める大スクリーン。
悲恋でもハッピーエンディングでも
ロマンティックムードになれる10本はコレ!

623日(金)上映予定  
シング・ストリート 未来へのうた
ピュアで真っすぐな思春期の恋、
そして音楽愛。

80年代のアイルランド・ダブリンを舞台にした、ティーンエイジャーの恋と音楽へのシンパシーの物語。大好きな女の子を振り向かせたいがためにバンドを組み、デュラン・デュランにハマり、イメージフィルムまで作っちゃう主人公コナーのパッションが超キュート。映画が進むにつれコナーは自信をつけてどんどんカッコよくなる。恋と音楽はまるでエナジードリンクのようだ。実は彼女は不幸な境遇、そして音楽を教えてくれた兄は引きこもり……。そんなメゲそうな状況でも目線を上げて冒険の旅に出る姿が清々しい。日本の若い世代の洋画離れにストップをかけたと言われる近年の名作。

監督・脚本/ジョン・カーニー
出演/フェルディア・ウォルシュ・ピーロ、エイダン・ギレン、マリア・ドイル・ケネディ
2016年、アイルランド・イギリス・アメリカ映画
配給:ギャガ
●DVD ¥4,104
TSUTAYAだけでレンタル中
発売・販売:ギャガ
© 2015 Cosmo Films Limited. All Rights Reserved

624日(土)上映予定  
ムーラン・ルージュ
パリを舞台に、
「何が起ころうとも」この愛に捧げる!

パリの有名なナイトクラブ、ムーラン・ルージュ。歌姫として活躍するニコール・キッドマン演じるサティーンと、ユアン・マクレガー演じる舞台作家クリスチャンの真っ向勝負の悲恋物語。大規模なセットを駆使した豪華絢爛のミュージカルの中、大真面目に歌い演じるハリウッドのトップスターふたりが眩しすぎる。たくらみに満ちた演出と、野心あふれる登場人物だからこそ、すとんと恋に落ちてしまうのが妙に納得できて、ふたりのデュエット「Come What May」の神々しさはひときわ素晴らしい。何が起ころうとも愛を貫く、という気概をここまで劇的に表現したバズ・ラーマン監督に拍手!

監督・製作・脚本/バズ・ラーマン
出演/二コール・キッドマン、ユアン・マクレガー、ジョン・レグイザモ
2001年、アメリカ映画
●DVD レンタル中
© 2001 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.

 
恋する惑星
2組の男女、それぞれの距離、それぞれの結末。

フェイ・ウォンというミューズの存在に引っ張られてしまうけれど、何よりも、この映画のオープニング、「その時、彼女との距離は0.1ミリ。57時間後、僕は彼女に恋をした」の金城武のセリフにヤラれる。ドラマティックな恋の始まりは、いつもすれ違い。これは、すれ違いつつも結ばれる可能性のある男女(フェイ・ウォン&トニー・レオン)と、永遠にすれ違い続けることで互いに強烈な印象を残す男女(金城武&ブリジット・リン)を並行に追った恋愛比較ムービー。香港の夜の情景があまりにも色っぽく、恋する女子のアクションがファニー&キュートで、恋する男が麗しすぎる1本なのです。

監督・脚本/ウォン・カーウァイ
出演/トニー・レオン、フェイ・ウォン、ブリジット・リン、金城武
1994年、香港映画
●DVD ¥1,620、Blu-ray ¥2,700
発売:アスミック・エース
販売:KADOKAWA
©1999, 2008 Block 2 Pictures Inc. All Rights Reserved.

 
八月のクリスマス
スクリーンの光の美しさが、
清らかな純愛を照らす。

ホ・ジノ監督は恋愛未熟な人々のヒーローのようだ。恋愛は、上手になったらおもしろくない。未熟で、伝えきれず、もどかしいほうがずっとずっと愛おしい。そんなことに気付かせてくれる名手。死が近い写真館の青年と、清純だけれど溌剌とした警官。病を背負っているからこそ、彼女の生き生きとした姿がまばゆい。想いがあっても、それはストレートに表現されない。眺めることと小さな会話だけでも満足できる状況、というのも唯一無二の素敵な片想い。部屋に差し込む窓からの光の淡い清らかさは、ふたりの関係のメタファーみたい。登場人物の心のありようを、映像が支える理想的な映画。

監督・共同脚本/ホ・ジノ
出演/ハン・ソッキュ、シム・ウナ
1998年、韓国映画
●DVD ¥1,543
発売:ツイン
販売:NBCユニバーサル・エンターテイメント
© SIDUS PICTURES

 
ワン・フロム・ザ・ハート
ダメ男の宿り木であることも、
実は女の望むところ?

長い同棲生活の末、よくある性格の不一致で別れてしまう大人カップルが、それぞれ別の恋に落ちていく……。互い知ったる男女が新しい恋に出会う時、ときめきはあるけれど元の鞘が心から離れない、という状況をファンタジックなラスベガスのセットの中で描く。特に、男が恋するナスターシャ・キンスキー演じる綱渡り芸人はロマンティックでハイライト的存在。でも、男が元の女に向けて歌う下手っぴな「You Are My Sunshine」が実はぐっとくる。優柔不断なダメ男だけど彼こそがマイボーイ、と女が感じる瞬間だ。ちなみにトム・ウェイツとクリスタル・ゲイルによるサントラは名盤中の名盤!

監督・共同脚本/フランシス・フォード・コッポラ
出演/フレデリック・フォレスト、テリー・ガー、ナスターシャ・キンスキー
1982年、アメリカ映画
●DVD ¥1,944
発売・販売:KADOKAWA
© 1982 Zoetrope Studios

 
ナイト&デイ
With me, Without me と訊かれたら……。

タフでハンサムで賢くて強い。トム・クルーズ演じるスパイ、ロイみたいな男性は理想だろう。いっぽうキャメロン・ディアスのジェーンは……平凡。現在の恋人に対しても、そんなに愛情はない。何をしたらいいのか、わからない。そんな女性は多いのでは? スパイに巻き込まれ世界を巡り、あらゆる危険と立ち向かううちにジェーンの魅力が開花する。「With me, without me」とは劇中で「生き抜く確率」(ロイ→ジェーン)とエンディングでは「幸せの確率」(ジェーン→ロイ)を問うセリフ。ふたりの辿ってきた人生がまったく違っても、どことなく気が合う。そんなロマンティック珍道中だ。

監督/ジェームズ・マンゴールド
出演/トム・クルーズ、キャメロン・ディアス、ピーター・サースガード、ビオラ・デイビス
2010年、アメリカ映画
●Blu-ray ¥2,571
発売・販売:20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント
©2012 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

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恋人たちの予感
男女に真の友情は成立する?
永遠のテーマへの回答。

答えは、素敵な男女なら「ありえない!」。反発しあう単なる知り合いとしてニューヨークに一緒に出てきて、丁々発止のリズミカルな会話をする友人として過ごした結果、主人公ふたりは11年後に結ばれる。近くにいる・話が合う・いざという時頼れる、ということこそ、男女が一緒にいるべき理由なのだ、と思わせてくれる1本。ふたりが歩くマンハッタン、特にメトロポリタン美術館や、セントラルパークの紅葉はこのうえなくロマンティックで素敵だ。恋の誕生に有効期限はない。ときめいた瞬間からが本番! ジャズのニッチなナンバーも、友人→恋人への道のりを後押ししてくれる。

監督・製作/ロブ・ライナー
出演/ビリー・クリスタル、メグ・ライアン、キャリー・フィッシャー、ブルーノ・カービィ
1989年、アメリカ映画
●DVD ¥1,533
発売・販売:20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント
©2014 Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc. All Rights Reserved. Distributed by Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC.

 
ラブ・アクチュアリー
恋愛のさまざまな彩りや模様を
楽しく観たいあなたへ。

男女19人が織りなす恋愛パターンが描かれたロンドンが舞台のオムニバス映画。特にオススメなのは、まず、キーラ・ナイトレイが出てくる一話。親友の恋人(キーラ)を好きになってしまった男性が、心の奥の想いを部屋の奥にいる親友に悟られないように紙芝居風に告白するくだり。彼女から心からの感謝を受けて「これで十分だ」と自分を納得させる。恋ってこんなふうに自己満足でいい。世紀のイケメンラテン男ロドリゴ・サントロが登場する一話は、家族からのプレッシャーに負けて、彼への想いを遂げられないキャリアウーマンのハナシ。恋って妨げがあっていい。恋愛が見せるいろんな模様を楽しみたい。

監督・脚本/リチャード・カーティス
出演/ヒュー・グラント、コリン・ファース、リーアム・ニーソン、キーラ・ナイトレイ、ビル・ナイ、エマ・トンプソン、アラン・リックマン、ローラ・リニー、マーティン・フリーマン
2003年、イギリス・アメリカ映画
●DVD レンタル中
©Everett Collection/amanaimages

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華麗なるギャッツビー
男の恋の野心と裏腹に、失われていく愛情。

煮詰められた男の愛は危険だ。とんでもない横暴さや、理解できない方向に展開して、とうとう愛する者の心までも失ってしまいかねない……。フィッツジェラルドの名作を、豪華絢爛に悲恋を描かせたら右に出るものがいないバズ・ラーマンが監督。ダイヤモンドが煌めけば煌めくほど、美しいドレスを纏った女性たちでパーティ会場が埋め尽くされればされるほど、主人公ギャツビーの心の奥は切なく見える。キラキラしたシーンが3Dで迫りくると、行き場のない愛の虚しさが誇張される。美青年だったレオナルド・ディカプリオ(ギャツビー)はでっぷりと進化してからの方が役者としては真骨頂。

監督・脚本・製作/バズ・ラーマン
出演/レオナルド・ディカプリオ、トビー・マグワイア、キャリー・マリガン、ジョエル・エドガートン、アイラ・フィッシャー
2013年、アメリカ映画
●Blu-ray ¥2,571、DVD ¥1,543
発売・販売:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント

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ラ・ラ・ランド
色彩、ダンス、音楽!
恋する人の夢心地がここに。

初対面では反発し合う――これは魅力的な男女の出会いのシーンとしては常套手段。『ラ・ラ・ランド』もまさにそう。映画を追っていくと、最初からふたりは互いを意識していたことがわかる。恋の決定打が来るまでの焦れたムード、結ばれてからのデートシーンの歓び、ゆらゆらと現れてくるちょっとした問題や諍い、そして……別れ。男と女が出会って、どんな起承転結があるかをオーソドックスに描いた作品なのに、観ていてどうしてこんなにも胸がときめくのか! 色彩、踊るリズム、ありえないほどのエネルギー。この映画の魔法は、恋してる人が見る夢そのものを映像にしているからかも。

監督・脚本/デイミアン・チャゼル
出演/ライアン・ゴズリング、エマ・ストーン
2016年、アメリカ映画
配給:ギャガ/ポニーキャニオン
全国公開中
8/2より、TSUTAYA先行レンタル開始
©2017 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.
Photo credit: EW0001: Sebastian (Ryan Gosling) and Mia (Emma Stone) in LA LA LAND.Photo courtesy of Lionsgate.