サッカー日本代表として活躍し、2015年に現役を引退した鈴木啓太。それと同時に、現役時代からずっとアイデアを温めてきたという腸内環境改善に向けたフードテック事業を立ち上げる。医療分野とも密接な未知の業界でのチャレンジを続け今年で10年目、課題に果敢に立ち向かいクリエイティブなビジネスを続けるための秘訣は? 鈴木啓太の起業の物語と、それをサポートするアメリカン・エキスプレス(以下、アメックス)のビジネス・ゴールド・カードの活用法にフォーカス。
サッカーとビジネスに共通するもの。
- 事業を立ち上げた経緯を教えてください。
- 幼少の頃から調理師だった母親に「人間は腸がいちばん大事」と言われて育ちました。高校生の頃からサプリメントを服用し、腸のコンディションが身体に及ぼす影響も実感していました。サッカー選手を引退する直前、腸内環境の研究が爆発的に進んでいるという話を医療関係者から聞いて、これは突き詰めてみる価値があると思ったのがきっかけです。4年間で500人のアスリートたちの検便を行い、そのデータをもとに、腸内環境を整えるフードテック商品の開発を行ってきました。さまざまなサプリメントがある中で、オーブでは自分たちが研究したデータをもとに、そのエビデンスとしての商品を提供していきたいと考えています。
- 未知な分野でビジネスを立ち上げ、ご苦労もあったのではないでしょうか?
- サッカーばかりで、経営などの知識もないところから始めたので苦労の連続でしたが、今年で10年目を迎えます。ビジネスを始めるのにいちばん大切なことは「やりたい」という気持ちにどれだけ真剣に向き合えるかということ。もちろん自分ひとりでは実現できないので、仲間が必要です。そこはサッカーの試合にも通じる点がある。ピッチ上では攻める人と守る人がいて、戦術を指示する監督、コーチがいる。さらに試合を運営するスタッフや開催にあたって集客や資金繰りを行う人もいる。ただしサッカーはひとつのボールを追いかけて勝ち負けを決めるのに対し、ビジネスはボールが20個くらいある中でプレーしているようなもの。いろんな場所で別のボールが動いているイメージですね。
(上)アスリートたちから収集した便の調査をもとに生まれたオーブのサプリメント。腸内細菌を効率よく育てる「グロウ」と約30種類の菌が配合された「ベース」がある。
(下)オーブでは腸内細菌を独自で研究するための専門チームを結成。大手製薬会社や有名大学などと共同研究を進めているという。
経費精算の手間をラクにしてくれるアメックスのビジネス・ゴールド・カード。
- 事業で挑戦を続けるうえでどんな課題がありますか?
- 2015年に起業して、4年間かけてデータを研究してきました。19年にようやく商品化されて業績は少しずつ伸びていますが、まだまだ多くの人に届けられていないというのが実感です。少しずつ組織が大きくなるにつれて、キャッシュフローも大きくなる。すると経費精算が煩雑になってきます。「この経費、何に使ったんだっけ?」となった時、事務処理に追われて、経営者として本来取り組みたいことがついつい後回しになってしまうことがあります。
- アメックスのビジネス・ゴールド・カードを使ってみた感想は?
- ビジネスとプライベートの使い分けを明確にすることができて、余計な手間が省けるようになりました。事業を伸ばしていくうえで、経営者は時間の使い方を考えないといけないので、経費精算の時間が短縮できるのはとてもありがたい。加えて、中小企業にとっていちばん問題となる資金繰りについても、分割払いにして入金と支払いとのズレを解消していくことができます。
- バックオフィスの簡素化によって確保できた時間をどう使いたいですか?
- 未来へ向けたクリエイティブなことに時間を使いたい。ある人から「経営はアートだ」と言われたことがあります。いままでにない分野にチャレンジする時には、自分の信念をじっくり解釈して目標を設定することが大切。その情熱を仲間と共有する時間が必要なんです。
組織の理念を伝えることに力を注ぎたい。
- ビジネスを牽引していくためのリーダーシップについてどのようにお考えですか?
- 人間は、相手が自分のことをちゃんと見てくれていると感じた時に信頼関係が生まれると思うんです。成長のスピードは人それぞれ。自分の本当の能力に気付けていない人をどう引き上げるか、リーダーとしてはそこをきちんと見極めたいと思います。時には一対一でじっくり向き合いながら、メンタルや意欲を醸成しつつ各人のスキルを上げていきたい。僕の考えや組織のカルチャーをいかにメンバーにイメージしてもらえるか、そこに注力しています。
- 今後の事業の目標は?
- 時間をかけて集めたデータに基づいた商品をより多くの人へ届けるため、いまは売り上げを第一の目標としています。レベルの高い商品と自負しているので、事業規模も大きくして勝ちに行く。起業した時は周囲から「やめたほうがいい」と言われたこともあります。それでも自分の信念は揺るがなかった。ビジネスを続けるのは、自分がどう生きたいのかを問い続けること。未来に向けたクリエイティブな仕事のために、ビジネス・ゴールド・カードの力も借りながら、限られた時間を有効に使いたいと思います。
鈴木啓太の
ビジネス・ゴールド・カード
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photography: Mirei Sakaki styling: Showta Nogami hair & makeup: Yosuke Akizuki interview & text: Junko Kubodera videography: quomunelab
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