メニューはたったひとつ。だから、席について飲み物を注文したら、料理はすべておまかせ。生産者の思いを丁寧な仕事でパリのグルマンたちに届けるレ・デゼルトゥールの、素材へのこだわりとは。
牛肉の産地モン・メザンから届く干し草で包みローストした根セロリに、生クリーム、キノアのサラダを合わせた前菜。
「常に、素材にまつわるストーリーに的を絞りたい」と語るシェフのダニエル。野菜は2軒の農家と取引し、魚は夜に釣られたものが翌朝、大西洋沿岸のヴァンデから届く。牛肉はパリでも他に扱うお店は1軒というオート・サヴォワ県モン・メザン産の品種を使うなど、生産者と直に仕事をし、貴重な素材を美食家の喜ぶ皿に仕上げる。選択肢が豊富なグラスワインも、ムニュが替わるのに合わせ毎週異なるラインナップに。真摯な姿勢が伝わる料理を味わいに出かけたい。
野ウサギとフォアグラのファルスをコロンナータ産のラルドで巻いた前菜2皿目。トリュフは5ユーロ/2gの追加料金。ラングドックの、酸味がありスパイスも感じながら、豊かな果実味で奥行きのある赤ワインと。「Domaine Léon Barral,Faugère “Tradition ” 2011」グラスで6.50ユーロ
ピーナッツバター、プラリネのムースに、カカオ分42%のミルクチョコレートのアイス。夜のムニュは6皿60ユーロ。2皿減らし、4皿45ユーロも可。昼のムニュは3皿28ユーロ
こぢんまりとした店の奥は中庭に面し、落ち着いた空間。
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Les Déserteursレ・デゼルトゥール<11区>
46, rue Trousseau 75011
01・48・06・95・85
LEDRU ROLLIN
19時30分~22時(火) 12時30分~14時、19時30分~22時(水~土) 休)日、月
MASTER、VISA 要予約
photos : TAISUKE YOSHIDA, réalisation : AKIKO KAWAMURA
※掲載情報はFIGARO 2015年4月号 別冊「パリ最新アドレスブック。」より抜粋
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