things to do 2019 古都に誕生した新ホテルを目指して、大津と尾道へ。
Travel 2019.03.29
いま気になるのが、街の活性化を図る地方都市の動き。街おこしに参加することをテーマに、次の旅先を定めたい。
東海道五十三次最大の宿場町だった大津。寂れつつある商店街を活性化するため誕生したのが講。築100年以上の7軒の町家をリノベーションした宿で、周辺の見どころをスタッフが案内して消費を促し、街を蘇らせることを目的とする。いっぽう3月にJRの新駅舎が開業する尾道には、昭和30年代のアパートメントを改装した宿泊施設、ログがオープン。2014年に誕生したU2といった新タイプの施設に続き、より尾道散策が楽しくなる注目スポットだ。
ー 大津 ー
歴史ある商店街に立つ宿。
商店街ホテル 講 大津百町
旧東海道とアーケード商店街に、貸切5棟と部屋割りタイプ2棟を構える宿。花街にあった棟は華やかな内装にするなど、建物の歴史背景を生かした遊び心のあるデザインに、北欧の名作家具を配置。
滋賀県大津市中央1-2-6 近江屋(フロント棟)
tel:077-516-7475
全13室 バスタブ付き10室、シャワーのみ3室
1名¥10,692~(1室2名)朝食¥2,700
http://hotel-koo.com
八百與
商店街でひと際風格漂う1850年創業の漬物店。長らく宮内庁御用達だった。昔ながらの製法で作られ、冬は「日野菜漬」(右¥350)や「千枚漬」(左¥600)が人気。
阪本屋
1869年に創業。琵琶湖産の天然ニゴロ鮒と近江米を発酵させた「子持ち鮒ずし」(右¥1,080)や、「小鮎あめ煮」(中¥546)、「もろこ照煮」(左¥540~)を販売する。
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ー 尾道 ー
尾道の文化に寄り添う複合施設。
ログ
建築はインドの建築集団、スタジオ・ムンバイが担当。客室6室のほか、ダイニングやショップを併設。ショップでは尾道での過ごし方を提案したり、名産のイチジクを使った食品も。朝食は細川亜衣のプロデュース。
広島県尾道市東土堂町11-12
tel:0848-24-6669
全6室 バスタブ付き3室、シャワーのみ3室 デラックスダブルルーム1室¥43,200~(1室2名)、スタンダード2ベッドルーム1室¥37,800~(1室4名)
朝食¥2,700
https://l-og.jp
※『フィガロジャポン』2019年3月号より抜粋
photos : KUNIHIRO FUKUMORI (OTSU), réalisation : NATSUKO KONAGAYA