3:ウィリアムズバーグから、足を伸ばして。

Travel 2017.10.20

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夕暮れ前、ハドソン川の船上からマンハッタンを望む。

ブルックリンのおすすめスポットは、ウィリアムズバーグだけではありません。いくつか気になっていた場所がウィリアムズバーグ以外にもあったので、少し遠出して南のほうへ。レッドフックに「Pioneer Works(パイオニア・ワークス)」というユニークなギャラリースペースがあり、まずはそちらを目指すことに。
ウィリアムズバーグから路線バスが出ているというのでバス停へ向かうも、待てど暮らせどバスが来ません……。40分待ってもう待てないと電車にチェンジ。同じ方向に行きたいレストランもあったので、お昼ごはんにまずはそちらへ向かうことにしました。

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店内はエキゾチックな雰囲気。

「Yemen Café(イエメン・カフェ)」はその名の通り、イエメン料理を提供するレストラン。店内は中東のお客さんも多く、「ここは本当にNY?」と感じるほど、異国情緒感満載です。ちょっとディープですが、スタッフとお客さんが気さくにおしゃべりしている様子などほほえましく、リラックスした空気に和みます。

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「Lamb Shish Kabab」13.95ドル(左)。右はチキン。やさしい味で、日本人の口に合う。

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アトランティック・アベニュー沿い、階段を上がった2F。

ランチで最初に出てきたラムのスープはなめらかなやさしい味で、疲れた身体をホッとさせてくれます。お肉の味付けも濃くなく薄くなく、日本人向け。こんなお店が近所にあったら毎日でも通ってしまうかも。

Yemen Café イエメン・カフェ
176 Atlantic Ave, Brooklyn, NY 11201
www.yemencafe.com

レストランからPioneer Worksへは無事にバスに乗車。街並みを眺めながら走る心地よい時間です。しばらくして最寄りの停留所へ到着。3分ほど歩くとレンガ造りの建物が目に入ってきました。

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海へ抜ける通りは開放感たっぷり。

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ここはおそらくスタッフのお部屋。

Pioneer Worksはいわゆるギャラリースペースで、入口は開放され誰でも自由に入れるウェルカムな空気感。作家たちはアーティスト・イン・レジデンスを行いながら作品展示をしたり、天井が高く広々とした1階のスペースではパフォーマンスやライブも開催されています。さらには緑あふれる可愛らしい庭もあって、そこにはキッチン的なスペースもある。滞在しているアーティストたちが週末みんなで集まってガーデンパーティを楽しんでいるのかな?など妄想が止まりません。自由と責任が共存する、気持ちいい場所という感じ。

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階段にもアートが。訪れた際展示されていた作品は、中に入れる体験型。

庭が気持ち良すぎてしばらく佇んでいると、近所の人がふらっと入ってきておしゃべりしたり、お茶をのんだりと思い思いにくつろいでいます。ギャラリーのスタッフもいたってラフ&フレンドリー。海辺にほど近いこの地ならではのゆるりとした時間の流れは、ウィリアムズバーグとはまた違った心地よさがあります。

Pioneer Works パイオニア・ワークス
159 Pioneer St, Brooklyn, NY 11231
http://pioneerworks.org

>やみつきになる美味しいパイ。

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Pioneer Worksからお散歩がてら南へ下ると、愛らしいパイのお店「Steve's Authentic Key Lime Pies(スティーブズ・オーセンティック・キーライム・パイ)」があります。

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素朴な雰囲気。

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キーライムパイはもちろん、キーライムジュースもすっきりとして絶品でした!

絞りたてのライムを使ったなんともフレッシュなキーライムパイは、甘さをたたえた酸味がほどよく、すっきりとした味ながら奥行きもある。甘すぎないので2つは軽くいけてしまう美味しさで、一度食べるとクセになる。レッドフックまで足を延ばしたら、ホッと一息つくのに絶好のスポットです。

Steve's Authentic Key Lime Pies スティーブズ・オーセンティック・キーライム・パイ
185 Van Dyke St, Brooklyn, NY 11231
http://stevesauthentic.com/wpnew

美味しいパイをいただいて、レッドフックともお別れです。帰路はハドソン川を走るフェリーに乗ることにして、港へ向かいます。チケットは券売機で購入、まずはダンボまで向かいます。

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船上からの眺め。夕暮れ前の光が美しい。

ウィリアムズバーグへ向かうためには一度乗り換えが必要なので、ダンボで下船。船を降り乗り換えの列に並んでいると、傍らにあるブルックリンブリッジ・パークにアート作品を発見。アニッシュ・カプーアの『DESCENSION』という作品です。

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直径8mの円形のプールで、轟々と渦を巻き続けている。

これはパブリックアート・ファンドが手がける屋外公共アートのシリーズで、今年の夏はアニッシュ・カプーアが作品を制作。乗船待ちの人々の傍らに突如現れる「渦」は、どこか不穏な雰囲気も醸しつつ、延々と渦を巻き続けます。
船を乗り換え、ノース・ウィリアムズバーグ港へと向かいます。ダンボ港はブルックリン・ブリッジの傍にあり、ここからの橋の眺めは圧巻です。

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船上から見るブルックリン・ブリッジ。風格があり美しいです。その先にはマンハッタンの光景が。

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ブルックリン・ブリッジを抜けてウィリアムズバーグ方面へ進む船上から、橋を振り返る。

NYへ行くなら、ぜひ楽しんでほしいイースト・リバー・フェリー。マンハッタンとブルックリンを両岸に走る船は、この季節とても心地よくおすすめです。

 

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