オリンピックで沸き立つロンドンから、秘かに注目すべきデザインの話題。
ミツコのロンドン・ウィークリー
街のあちこちに、いろんなスタイルのウェンロックとマンデヴィルが。これは衛兵スタイルのウェンロック(オリンピック・マスコット)。
こちらは、サウスモルトン・ストリートにいたショッピング三昧のマンデヴィル(パラリンピックのマスコット)。肩にお買い物袋をいくつもかけ、首もとには大玉のネックレス。
まずは、ナチュラル・ヒストリー・ミュージアム前の通りを歩いていて、ヒェーっ、ナニ?と驚いたのが、これ。正面入り口横に展示されている3頭のライオンです。実は何と、近くに寄って見ると、毛糸でかぎ針編みされたライオンくんなのです。ダービーシャー州産のウールを1頭あたり36 メートルも使ってアーティストのショウナ・リチャードソンさんが編んだもので、1頭9メートルもある巨大なもの。「Richard the Lionheart」と称され、ヒーローと讃えられた12世紀の英国王リチャード1世の紋章にある3頭の金のライオンを象徴しているそうです。
夜間照明に映える「ライオンハート・プロジェクト」。
かぎ針編みしてあります! ダービーシャー産のウールを一頭あたり36メートルも使っているそう。
テイト・モダンに入るとすぐにあるのが、ターバイン・ホール。ここでは現在、毎日パフォーマンス・アート展開中です。左側が従来のギャラリー・スペースですが、新オープンの「ザ・タンクス」は、右手にあります。
火力発電所だった当時は、地下の石油貯蔵庫だったのを、パフォーマンス&映像アートの巨大ギャラリー2つに転化。黒い扉の奥がギャラリーになっています。
ヨーロッパ1の高さを誇る、レンゾ・ピアノ設計の「シャード」。最寄りのロンドン・ブリッジ駅から見ると、こんな感じ。1万1,000枚のガラス・パネルで覆われています。超ハイテク・ビルですが、建築資材の95%は、リサイクル素材と、エコに気をつかっているところも今日的です。
来年の一般公開後は、年間200万人のビジターを予想しているそうですが、さて、ヨーロッパ一の高さからの眺望を楽しむ人で賑わう新名所となるのでしょうか。