ロンドンオリンピック私的ベスト5
ミツコのロンドン・ウィークリー
ロンドンオリンピックが大成功のうちに終了して、ほっとしつつも、まだ感動が冷めやらぬロンドン。 イギリス「チームGB」選手の大活躍ともあいまって、「イギリス人として誇りを持った」と回答した人が80%に上るというBBCの調査結果も出ています。
開会前は交通混雑問題を筆頭に不安や不満の声が多く聞かれ、いまひとつ盛り上がりにかけていたロンドン市民、そしてイギリス国民でしたが(私もそのひとりでした)、始まってみれば、サイクリングやトライアスロン、マラソンなど外での競技の沿道やパブリック・ビューイング用のスクリーンが設置されたハイドパークなどにも非常に多くの人々が詰めかけ、オリンピックの歓喜の渦の中にみんなが巻き込まれて行った感じ。
オリンピックは本当に楽しい。イギリスらしい大人な、いい感じのリラックス感もあり、首相以下が「大成功」と自慢するのも当然と思える、かなりの完成度の高さがあった大会のような気がします。 すばらしい瞬間がたくさんあり、イギリス国内で話題になったこともいろいろあるのですが、ごくごく私的な大会ベスト5をあげさせてください(順不同)。
まず(1)は、聖火台です。開会式の選手入場行進の時、参加204カ国がそれぞれ少しずつ異なるデザインの、花びらのような形の銅製のオブジェを持ちより、それが集まってひとつの大きな花=聖火になる、というコンセプトと一連の動きがまず、素敵だし、デザインそのものもすばらしい!の一言に尽きます。 92年のバルセロナオリンピックの時(古くてすみません!)、アーチェリーの有名選手が放った矢が聖火台に点灯するという見事なシーンが、私の記憶の中に今でも残っているのですが、今回はそれを超えたとただただ感服しました。
デザインしたのはトーマス・ヘザウィック。ロンドンのスタジオを拠点に世界中で活躍する建築家/デザイナーですが、上海万博の時のイギリス館や、2階建てバスの新型ルートマスターのデザインも手がけた天才です。発想と哲学が別格で、コンラン卿が「現代のダビンチ」と評しているくらい。それに、かなりのイケメンです。9月30日まではビクトリア&アルバート・ミュージアムで、「Heatherwick Studio」展が開催されていますので、ロンドンにいらしたら、ぜひぜひご覧ください。
そして、兵士の皆さん。開会式1週間ほど前に、セキュリティーを委託していた民間会社が必要な人員を確保できないことが発覚。それはそれは大ニュースでした。そこで急遽、集められたのが、アフガニスタンでの任務から帰還し休暇を返上した兵士たち。いきなりだったがゆえに、倉庫みたいな場所に簡易ベッドを設置して寝かされるなど、戦地より過酷な待遇だったそうです。それなのに、若き兵士たちは、会場でにこやかに、かつ粛々とX線の荷物チェックの任務などをこなしていました。兵士たちを見ると、なんとなく安心感があるわね、と友人とも話したくらい 。オリンピックって、ふだんとはまた違ったものの見方や考え方ができる機会なのだということを痛感しました。
番外(というのも変ですが)として、予想以上に楽しめたのが、ビーチバレーボールでした。とにかく会場は陽気なカーニバルムードいっぱいで、試合の展開が早く、飽きません。あまりに早く終わるので、所要時間数で割ったら、チケット代はすんごく高いじゃない!と思ったほど。で、ハーフタイムと言わず、セットの途中にもダンサーたちが登場し、いろんなパフォーマンスをしてくれます。今大会は、どの競技会場でもポップミュージックがかかっていたのですが(それをうるさく思う人はもちろんいました)、ビーチバレーほど、それがぴったりな競技はなかったですね。MCというかDJつきで、当然、女子の水着目当てと思しき男性も多くいましたが、イケメンの男子選手もいるので女性も楽しめますし、子供も多くノっていて、老若男女、会場全体がひとつのお祭りみたいで楽しい。お勧め競技ですよ。
開会前は交通混雑問題を筆頭に不安や不満の声が多く聞かれ、いまひとつ盛り上がりにかけていたロンドン市民、そしてイギリス国民でしたが(私もそのひとりでした)、始まってみれば、サイクリングやトライアスロン、マラソンなど外での競技の沿道やパブリック・ビューイング用のスクリーンが設置されたハイドパークなどにも非常に多くの人々が詰めかけ、オリンピックの歓喜の渦の中にみんなが巻き込まれて行った感じ。
閉会式は、ロンドンのアイコン的建物をジャーナリズムの国らしく新聞で包んだ朝のシーンからオープン。
閉会式で灯が消えてゆく時はぐっときました。
オリンピックは本当に楽しい。イギリスらしい大人な、いい感じのリラックス感もあり、首相以下が「大成功」と自慢するのも当然と思える、かなりの完成度の高さがあった大会のような気がします。 すばらしい瞬間がたくさんあり、イギリス国内で話題になったこともいろいろあるのですが、ごくごく私的な大会ベスト5をあげさせてください(順不同)。
まず(1)は、聖火台です。開会式の選手入場行進の時、参加204カ国がそれぞれ少しずつ異なるデザインの、花びらのような形の銅製のオブジェを持ちより、それが集まってひとつの大きな花=聖火になる、というコンセプトと一連の動きがまず、素敵だし、デザインそのものもすばらしい!の一言に尽きます。 92年のバルセロナオリンピックの時(古くてすみません!)、アーチェリーの有名選手が放った矢が聖火台に点灯するという見事なシーンが、私の記憶の中に今でも残っているのですが、今回はそれを超えたとただただ感服しました。
デザインしたのはトーマス・ヘザウィック。ロンドンのスタジオを拠点に世界中で活躍する建築家/デザイナーですが、上海万博の時のイギリス館や、2階建てバスの新型ルートマスターのデザインも手がけた天才です。発想と哲学が別格で、コンラン卿が「現代のダビンチ」と評しているくらい。それに、かなりのイケメンです。9月30日まではビクトリア&アルバート・ミュージアムで、「Heatherwick Studio」展が開催されていますので、ロンドンにいらしたら、ぜひぜひご覧ください。
ヘザウィックがデザインした聖火台。あまりにも美しい。
高飛び込みで銅メダルのトム・デイリー。表彰台では最高の笑顔でした。ほんとに可愛くて、思わず孫の成長をみている気分。大好きなアイスクリーム断ちをして、体重を7キロも落としたそう。
左が弟のジョナサン(銅メダル)、右が兄のアリステア(金メダル)のブラウンリー兄弟。
競技中は厳しい表情で大人に見えるけど、素顔はこんなにキュート。
そして、兵士の皆さん。開会式1週間ほど前に、セキュリティーを委託していた民間会社が必要な人員を確保できないことが発覚。それはそれは大ニュースでした。そこで急遽、集められたのが、アフガニスタンでの任務から帰還し休暇を返上した兵士たち。いきなりだったがゆえに、倉庫みたいな場所に簡易ベッドを設置して寝かされるなど、戦地より過酷な待遇だったそうです。それなのに、若き兵士たちは、会場でにこやかに、かつ粛々とX線の荷物チェックの任務などをこなしていました。兵士たちを見ると、なんとなく安心感があるわね、と友人とも話したくらい 。オリンピックって、ふだんとはまた違ったものの見方や考え方ができる機会なのだということを痛感しました。
ボランティアの"Games Makers"の皆さんと急遽セキュリティーの任務についた兵士の皆さんがいたからこそ、の大会でした。
番外(というのも変ですが)として、予想以上に楽しめたのが、ビーチバレーボールでした。とにかく会場は陽気なカーニバルムードいっぱいで、試合の展開が早く、飽きません。あまりに早く終わるので、所要時間数で割ったら、チケット代はすんごく高いじゃない!と思ったほど。で、ハーフタイムと言わず、セットの途中にもダンサーたちが登場し、いろんなパフォーマンスをしてくれます。今大会は、どの競技会場でもポップミュージックがかかっていたのですが(それをうるさく思う人はもちろんいました)、ビーチバレーほど、それがぴったりな競技はなかったですね。MCというかDJつきで、当然、女子の水着目当てと思しき男性も多くいましたが、イケメンの男子選手もいるので女性も楽しめますし、子供も多くノっていて、老若男女、会場全体がひとつのお祭りみたいで楽しい。お勧め競技ですよ。
ビーチバレーでは、セット中に何度もパフォーマンスがあって、それも楽しい要素のひとつ。会場全体がカーニバル気分で盛り上がります。