ロンドンから2時間、マンチェスターへ。

ミツコのロンドン・ウィークリー


ウィークリーのはずがマンスリー状態になっていますが、、、しかも今回はロンドンを離れ、マンチェスターから。そうです、あの香川選手が入団したマンチェスター・ユナイテッドの本拠地、イングランド第2の都市です。

実は私、在英16年にしてマンチェスターを訪ねるのは初めてのこと。なかなかご縁のない街だったのですが、マンチェスターと聞けば、日本人にとっては今や、香川選手とイコール。特にマンUのファンでもない私みたいな者でも何だか急に親近感を持ってしまいます。おまけに、カゴメがマンUの国内パートナーになったという最新ニュースも。そうか、そうか。あのレッドはカゴメのトマト・レッドだったのかいと、親しみがいっそう増してくるというものです(こじつけが過ぎるか?)。そこで、「ビジット・ブリテン」さんからの「オールド・トラッフォードも見学できますよ」とのお誘いに、ミーハー根性ムキ出しで足が向いてしまったというわけです。 

超ダイジェスト版ですが、

IMG_2649.JPGマンチェスター・ユナイテッドのホーム・スタジアム「オールド・トラッフォード」。 

P1040359.JPG"Theatre of Dreams"。スタジアム創設は1910年。2006年には7万6千人を収容する現在の姿に。写真ではすべてを収めきれず、残念! それほど大きいんです。客席 最上段からピッチまでは約50メートルもあるとか。ピッチは芝100%。冬でも芝が凍らないよう、27kmにも及ぶ温水パイプが下に張り巡らされているそう。

P1040365.JPG車椅子のファン104名と介護者用の席も。毎試合104人を招待しているそうです。

IMG_2669.JPGこれが選手更衣室! 意外にお地味で殺風景。以前はこの半分の広さだったそうですから、かなり窮屈? 26番香川選手のロッカーが左手にあるの、わかりますか?

IMG_2690.JPGミュージアムには、クラブの輝かしい歴史がいっぱい詰まっています。素敵な日本人ガイドの西山由美子さんがスタジアムを案内してくださいますよ。Manchester United Museum & Tour/Sir Matt Busby Way, Old Trafford, Manchester/www.manutd.com


試合を見たわけでもないのに、予想以上にワクワク、コーフン。さすが世界のトップ・チームはやることが違うと感心すると同時に、サッカーをこよなく愛するマンチェスターの人々の熱意がヒシヒシと伝わってくる時間でした。

今後、日本から観戦ツアーで多くのファンが訪れることと思いますので、市内の様子も超超ダイジェスト版で。サッカー以外にも楽しめる要素がいろいろあります。

その歴史をローマ時代にまで遡ることができるマンチェスターですが、都市として飛躍的に栄えたのはビクトリア時代の産業革命の頃。特に木綿産業の中心地として、19世紀半ばまでには世界で最初にして最大の産業都市としての座を欲しいままにしていました。

それだけに、行く前の私のイメージとしては、何となく今でも暗く、重たい市内を想像していたのですが、自分の知識と想像力の何と貧困だったことよ! 実際には、レンガや石造りの重厚な建物と、ガラス+スティールのモダン建築が意外にうまく溶け込んだ、とても動きやすい街。80年代後半から都市再開発プロジェクトが次々と進められ、現在はサービス産業を中心としたビジネス、文化、教育を3本柱に活気ある都市の姿に生まれ変わっています。

新しいビルがほとんどすべてと言っていいほどガラス張りだったのが印象的。採光とかエコの観点もあるかもしれませんが、全面ガラスだから軽やかで、古い建物と並んでもぶつからないのかもしれませんね。

P1040303.JPGタウンホール(市庁舎)。

P1040300.JPGビクトリア朝ゴシック建築のジョン・ライランズ・ライブラリー(John Rylands Library)と、1階にブランド・ショップが入ったオフィスビル街「The Avenue」が隣り合わせに。こんな感じで古い建物と新しいビルとが混在しています。

P1040345.JPGこんなチューダー朝のパブも。

P1040350.JPGマンチェスターのシンボルのひとつが、"マンチェスター・ビー"と呼ばれるハチ。産業、規律、働き者のシンボルだそう。さすが。街の至る所で見受けられます。他に、ランカスターの赤いバラもシンボルのひとつです。

IMG_2799.JPG新ランドマーク、48階建てのBeetham Towerはマンチェスターで最も高層のビル。ヒルトン・ホテルも入っています。

P1040354.JPG7月にオープンしたばかりの「National Football Museum」は大聖堂のそばに。マンUのほか、昨年のプレミア・リーグの覇者マンチェスター・シティもあり、さすがは熱狂的なファンの多いところですね。FIFA関連のものも含め、14万点を収蔵。インタラクティブな展示や、サッカーをテーマとしたアート作品もあり、楽しめます。www.nationalfootballmuseum.com

ホントは、引き出しが重ねられたみたいな、ポストモダンで超個性的なデザインのビル「Civil Justice Centre」(家裁や地裁など裁判所の集合体)もお見せしたかったのですが、写真に失敗してしまい、ごめんなさい。トホホです。

端から端まで徒歩でも約30分と、意外にコンパクトな街だということもあり、新旧の建物&街の様子を眺め、歴史を辿りながら歩いてみるのはとてもおもしろい。また、トラムもあるし、無料バス(メトロ・シャトル)が3路線走っているので、利用する手もあります。

P1040341.JPGメトロ・シャトルは無料のバス。3路線あります。


マンチェスターはミュージック・タウンとしても有名で、『Oasis』や『 The Smiths』をはじめ人気バンドを多数輩出していますし、音楽シーンの中心だったクラブ『The Hacienda』が今ではロフト風アパートメントに生まれ変わっていたりして、そんな軌跡を辿って歩くのも楽しい。「何故そんなにマンチェスターから有名バンドが出るのかしら? 音楽が何でそれほどビッグなの?」と、ミュージック・ツアーの案内役をしてくれたクレイグ・ギルさんに聞いてみたところ、「街が狭いから、音楽やってる人間や情報が集まりやすい。それに、いつも雨ばっかり降ってるから、室内で音楽でもやってるしかないのさ(笑)」と冗談まじりで教えてくれましたが。

音楽以外にアートも充実していて、元は木綿の取引場だったところが劇場に生まれ変わった「The Royal Exchange Theatre」など、建物として見るだけでも興味深い劇場があります。もちろん、ハーヴィー・ニコルズやセルフリッジズなどロンドンにもある有名デパートのほかブランド・ショップも数々あり、お買い物にも困りません(大都市はどこに行っても顔が似てしまって残念という点は否めませんが、日本から旅行でいらした場合、ショッピングが楽しめるというのはポイント高いですよね)。大学が3つあるので若者が多く、お店やカフェ、バーなどがたくさんあることも活気ある理由のひとつかもしれません。あ、ビンテージ・ショップが並ぶエリアや、運河沿いにはゲイ・エリアもあります。

IMG_2755.JPG中心部のレンガの建物が続く一角にある、人気の「Richmond Tea Rooms」。 Richmond Street, The Village www.richmondtearooms.com

IMG_2762.JPG「不思議の国のアリス」というのかティム・バートンの世界というのか、、、微妙なインテリア。いつもこんな感じで混んでいます。

IMG_2760.JPGレトロな、イギリスらしいお菓子がいっぱい。


というわけで、産業都市として君臨したスピリットはそのままに、新しく活気ある顔に生まれ変わってイングランド北西部の中心を担っているマンチェスター。中心部から少し外にある(グレーター・マンチェスターという東京23区外みたいな範囲ですが)サルフォードの港湾跡地にはメディア・シティーができ、BBCも機能の多くをそこに移転させていますし、今後、ますます注目されていくことでしょうね。

これまで、ロンドンの外というと、のどかで美しい田舎にばかり目もココロもいっていた私。ロンドンから2時間ちょっとで行けるのに、まったく知らないでいてごめんね、マンチェスター。そんな気持ちでいっぱいの週末だったのでした。

(マンチェスター編続く)

英国政府観光庁ウェブサイト http://visitbritain.com/ja/JP/
英国政府観光庁オンラインショップ http://www.visitbritainshop.com/japan/home.html/
マンチェスター観光局 http://www.visitmanchester.com/

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