京都上ガル下ガル
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懐かしいのに新しい、京都ニューウェーブ喫茶店。

風格漂う老舗やレトロな佇まいの喫茶店など、喫茶店巡りも楽しい京都。いま気になるのは、若い夫婦が路地裏で営む隠れ家的な一軒や、ワインやフードが充実した使い勝手のいい店。進化する京都の喫茶文化を感じられる3軒を紹介。

京都上ガル下ガル / April 20, 2019

菊しんコーヒー

観光地として賑わうエリアにありながら、大通りから一本入った路地に佇む喫茶店。「近所に住む人や働く人が一服できる場所を作りたかった」と店主の東翔太さん。セルフリノベーションした店内は、どこか昭和の雰囲気が漂い、東さんは「逃現郷」、妻の明子さんは「六曜社」と、趣のある喫茶店でそれぞれ働いていただけあって、ふたりの醸し出す静かなムードがなんとも心地いい。サイフォン式で淹れるコーヒーは、コロンビアや中国雲南省で無農薬栽培される豆を自家焙煎したクリアでまろやかな味わい。じっくり煮込んだカレーや厚切りトーストなどの軽食も揃い、追加注文をしながらつい長居してしまいそうだ。

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2017年5月オープンながら、ずっと前からあるように街に馴染んでいる。

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元は仕出し屋だった場所をセルフリノベーションし、店名は仕出し屋の屋号から借りたという。カウンター下にはコンセントが設置されているのがうれしい。

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店内の本は自由に閲覧可能。たまには携帯電話を置いて、読書したくなる雰囲気。

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店主の東さん。小さな空間ゆえ、妻・明子さんとは日替わりで出勤。ともにミュージシャンとして活動しており、BGMの選曲も空間と響き合う心地いいものばかり。

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オリジナルブレンドのレギュラーコーヒーほか、中国雲南省の雲南思芽(うんなんしもん)というコーヒー豆の浅煎りや深煎りも。レモントーストは、バターが染み込んだ厚切りトーストにザラメ糖に漬け込んだレモンの輪切りを乗せた人気メニュー。レギュラーコーヒー、レモントースト各¥500

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油をいっさい使わず、野菜やリンゴ、鶏肉をじっくり煮込んだカレー。隠し味に入れるコーヒーで奥深い味わいに。カレー¥600

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菊しんコーヒー
Kikushin Coffee

京都市東山区下弁天町61-11 菊しんアパート101号
tel:075-525-5322
営)8時〜18時
休)日
カード不可

〉〉〉自然派ワイン&フードが充実

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ローヌ

地元の人が行き交う三条会商店街の南側。トリコロールの看板が目印のこちらは、「さらさ」や「ブラッスリー カフェ オンズ」など人気店を経て独立した田崎吉基さんの店。コーヒーなどの喫茶メニューだけでなく、自然派ワインやフードメニューが充実した、お酒も飲める喫茶店として注目されている。赤ワインビネガーで酸味とコクを出したナポリタン、絶妙なほろ苦さのキャラメルを添えたなめらかなプリンなど、喫茶店の定番メニューもお酒に合うような仕上げ。「フードはこの春から、喫茶店メニューとワインのアテの二極化を計っています」。知っていると、いろんなシーンで活躍してくれる1軒になりそうだ。

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元染物工場だった奥に長い空間に、アンティークの家具が並ぶ落ち着いた雰囲気。

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具材を香ばしく炒め、赤ワインビネガーの酸味が効いた味わいが冷えた白ワインと好相性。ナポリタン¥900、白ワイングラス¥500。ワインはグラスで赤白3種とスパークリング、ボトルでは60本ほどを用意。自然派のものが多い。

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飲んだ後のデザートにもぴったりの自家製プリン¥500、珈琲焙煎所「クランプコーヒーサラサ」の中煎りや深煎りの豆で淹れる、ドリップコーヒー¥450

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「夜遅くまでゆっくりできる喫茶店があったらいいなと思って」と田崎さん。

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店名は、田崎さんがワインを飲み始めた時にローヌのワインを好きだったことや、幅広い年代の方が覚えやすい名前をと考えて命名したそう。

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ローヌ
Rhone

京都市中京区三条猪熊町645-1
tel:075-821-2310
営)15時〜24時
休)木
カード:A、M、V

〉〉〉クラシック音楽に身を任せて

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コーヒー アンド ワイン ヴィオロン

六波羅蜜寺の近くにあった人気カフェが、西木屋町に移転。ビル奥の隠れ家のような一室で、夕方から深夜までの営業にシフトしてスタイルを一新した。「喫茶メニューから、よりワインやワインに合う料理を充実させました」と店主の足立英樹さん。純喫茶店やワインの会社に勤め、ソムリエの資格を持つ。料理は独学というけれど、キッシュ生地は5種の粉を合わせたり、ベーコンやタプナードなども自身で作るほどの本格派。しかも、喫茶店レベルを超えた洗練された味わいだ。「ブレンドすることでワインのように立体的な風味に進化させたい」と日々コーヒーの研究にも余念がない。クラシック音楽が流れる落ち着いた空間で、おいしいコーヒーやワインとともに、思い思いの時間を過ごして。

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元スナックを改装。カウンター席が8席のみ。カウンターの天板は足立さんの息子のヴァイオリンの色、ベロアの椅子はそのケースをイメージしたそう。

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季節替わりのキッシュに、サラダやリエット、タプナードを添えたキッシュ プレート¥1,100。パンは京都の人気パン店「ハナカゴ」から。白ワインはフランスの「ヴァインバック シルヴァネール」で、繊細できれいな味わいが特徴。グラス¥1,500

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グラスワインは常時5種類ほど用意するほか、シャンパンもグラスでオーダーできるのが嬉しい。ボトルは¥4,000〜、グラスは¥900〜と手頃な価格から揃う。写真は左から、南仏の「クロ・マリ」、ブルゴーニュの「メゾン・ドゥー・モンティーユ」、ボルドー右岸の「シャトー・カサーニュ・オー・カノン」、ブルゴーニュの「パス・トゥ・グラン」、ロワールの「ロッシュ・オー・モワンヌ」

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カルダモンやシナモンなどのスパイス、ブドウの蒸留酒であるマールを加えて、ワインに合う複雑な味わいに。チョコレートケーキ¥500、ブレンドコーヒー¥700。コーヒー豆は、4種の豆を手回しのロースターで自家焙煎しているそう。

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アイスコーヒーは、苦味のない、豆本来の味や香りを楽しめるコーヒーを抽出する「オージ」のウォータードリッパーを愛用。

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優しい語り口の足立さん。コーヒーやワイン、料理のことから、クラシック音楽をはじめとする芸術関係まで、話題は豊富。

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コーヒー アンド ワイン ヴィオロン
Coffee and wine violon

京都市下京区西木屋町松原上ル すえひろビル1F奥
tel:非公開
営)17時〜25時(月〜水、金、土) 18時〜25時(木)
休)日
カード不可
http://violon2010.com

photos:SADAHO NAITO, réalisation:NATSUKO KONAGAYA

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