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医師が教える、健康な目のためにできること。

特集 / April 12, 2017

PCやスマートフォンがあるおかげで、いつでもどこでも情報がキャッチできる時代。便利な一方、目の使いすぎによる疲れ目やドライアイを自覚する人も増加中! さらに紫外線、大気汚染など、外的影響も悩みの種です。目のトラブルを放っておくと深刻な疾患につながることも……。健康な目のためにできることを、医学博士、アンチエイジングドクターとして、眼科、内科、皮膚科など幅広い知識を持つ日比野佐和子先生と、医学博士で眼科を専門分野とする林田康隆先生のおふたりに聞きました。

■ まず心がけたいデジタル・デトックス!

スマホを目覚まし代わりに、起きた瞬間から画面をチェック。出勤しながら電車の中でネットニュースやメールを確認。会社では1日中PCで作業をして、仕事が終わってから寝るまでの間もLINEを返信したりゲームをしたり……なんていう人も、決して珍しくはないはず。

170331_eyecare_13.jpg(c)Luks/plainpicture/amanaimages

「私たちは外界からの情報の80%を視覚に頼っていると言われますが、そのわりに目に対する意識が低いのが現状です。現代人は、人類史上ありえないくらい目を酷使しています。仕事には休憩時間がありますが、その間もスマホを見続けていれば、目は休憩をしていないわけです。目から取り込まれた情報は、視神経に刺激となって伝わり電気信号として最終的に脳に伝わります。つまり目が休んでいないということは、それだけ脳も働いている。PCやスマホのモニターから出るブルーライトは、睡眠ホルモンであるメラトニン分泌を抑制し、体内時計を狂わせて不眠症の原因にもなります」(日比野先生)

そのブルーライトが及ぼす影響も近年クローズアップされているけれど、林田先生によると「ブルーライト自体は可視光線の一部で、昔からあるもの。問題はブルーライトを含めた光線を目から取り込み過ぎていることなんです」。目のことを考えるならば、まずはデジタル・デトックス。意識的に休めることを心がけて。

■ まばたき習慣と、視野を広げる“眼トレ”を取り入れよう。

とはいえPCやスマホは生活に欠かせないものだし、デジタル・デトックスには限度が……。そこで心がけたいのが、目の動きの幅を広げるストレッチ習慣。

「スマホなど、画面が小さくて目からの距離が近いものばかりを見ていると、眼球の動きが単調化してくるんです。そうなると筋肉がこわばってしまい、視力低下の原因に。毎日できる簡単ストレッチを取り入れて、日々のメンテナンスを心がけましょう」。日比野先生がおすすめするデイリートレーニングを早速試してみて!

170331_eyecare_14.jpg(c)Phillip Waterman/Image Source/amanaimages

● 遠近トレーニング

  1. 顔の前に指を1本立て、1秒間じっと見る。
  2. 目でその指を見つめたまま、腕を伸ばして指を遠ざける。
  3. 目線はそのまま、腕を下げ、指があった場所の先にあるものにピントを合わせる。
  4. 1~3を30セット繰り返す。

● 8点トレーニング

  • 顔を正面に向け、真上→右上→右→右下→真下→左下→左→左上 の8点を、眼球だけを動かし1秒間ずつ見つめる。

● グーパー・トレーニング

  1. 両手の平を顔の左右に持ち上げる。
  2. まぶたを強くぎゅっと閉じ、同時に両こぶしにも力を入れてぎゅっと握る。
  3. 目と両手を一気にぱっと開く。
  4. 2~3を5回繰り返す。

グーパー・トレーニングはドライアイにも有効。「まばたきは涙に流れを作ってくれるポンプと言えますが、PCやスマホなどを集中して見ていると、まばたきの回数が減って、目の表面が乾きがち。乾燥することで目の表面に細かい傷ができたり充血が起こりやすくなったりします。また慢性的な乾燥による刺激は白目部分が黄ばむ原因にも」(林田先生)

「ドライアイまではいかなくても、目の乾燥を自覚しているならば、グーパー・トレーニングに加えて、人工涙液も取り入れて。できるだけ防腐剤フリーのものを選びましょう。きれいな白目を目指すなら、乾燥、紫外線による酸化を防ぎ、食事の摂り方にも注意して、体内の糖化を起こさないことが大切です」(日比野先生)

■ 定期的な眼科受診が大切!

「視力が低下してはじめて眼科を受診する人も多いですが、これだけ目を酷使している時代ですから、意識して定期受診すべき」と話す林田先生。眼底検査からは、目だけでなく身体全体の状態を知ることもできるといいます。特にコンタクトレンズを使用している人は、定期的な受診で目に合ったものを着けることが必要。

「3ヶ月に1回のペースが理想です。目の状態はいつも安定しているわけではないですし、視力も変化します。また、カラーコンタクトレンズを使う人が増えていますが、処方箋なしで買えるレンズというのは、目への影響をまったく考えていない粗悪品もあるんです。それを理解せずに使ってアレルギーや炎症を起こしてしまう場合もあります。眼科で処方されるレンズは素材、酸素透過性、形状もすぐれているので安全。『目が見えて当然』と思わずに、日々のケアをしっかり心がけましょう」(林田先生)

 

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日比野佐和子
Rサイエンスクリニック広尾 院長・医学博士
内科、皮膚科、眼科医、アンチエイジングドクター(日本抗加齢医学会専門医)、大阪大学医学部大学院医学系研究科臨床遺伝子治療学講座特任准教授。現代医療の視点に加え、欧米のアンチエイジング医学、中医学、ホルモン療法、植物療法(フィトテラピー)などを取り入れた診療で、アンチエイジング医療のエキスパートとして活躍中。著書に「習慣力で若返る!40歳からの食べ方レッスン」(世界文化社刊)、「日めくり まいにち、眼トレ」「目がよくなる魔法のレシピ」(扶桑社刊)など。
www.r-scienceclinic.jp

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林田康隆
Y’s サイエンスクリニック広尾 院長・医学博士・眼科専門医
眼科専門医として大阪大学大学院医学系研究科および米国フロリダ州マイアミ・オキュラーサーフェスセンターにて眼表面の幹細胞研究に携わり、細胞培養の経験まである再生医療のスペシャリスト。眼科領域にとどまらず、最先端のトータルアンチエイジングクリニックで、西洋医学と東洋医学からの総合的アプローチから治療を行う。
www.yss-clinic.jp

 

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