かぐわしきみなと通信

伝統行事「舞火龍」に現れた、ヒュー・ジャックマン!

古い村の風情を残しながら、お洒落で個性的なカフェやレストランが林立している大坑(タイハン)は、香港の人気のスポット。そしてこの大坑といえば、こちらの十五夜である中秋節に繰り広げられる「舞火龍」というお祭りでも有名なのです。

毎年行きたいなと思いつつ、チャンスを逃していたこのお祭り。それが今年は中秋節の一週間ほどまえに、香港政府観光局の方から謎めいた招待状が届いたのです。

「え???舞火龍と・・・・・ええー? ヒュー・ジャックマン???」

この不思議な組み合わせ! 新作映画「パン」でフック船長を演じているヒューが、映画公開のプロモに香港を訪れるというタイミングだったため、急遽この舞火龍にやって来てくれることになったとか!!

実はワタクシ、かれこれ14年前でしょうか、ジョン・トラボルタやハリー・ベリーと共演していた「Swordfish」で、若き日のすらりとしたヒューに惚れて以来のファン(ちょっとウルブリンはマッチョ過ぎて違うw)。

舞火龍にも行きたかったし、これは行かないわけにはいかなーーーーい!!!

ということで昨日、大坑に行って来ました、中秋節の祝日の最後の日。

香港内外のメディアがずらりと並ぶ中、いよいよ登場!!!!ヒューーーーー・ジャックマン!大歓声!

20150928-DSC00919.jpg

龍の先導役が持つ、ポメロ(美味しい香港デザート、楊枝甘露に入っているあれ)の実に線香をどっさり挿した棒の振り方を指導されて嬉しそうなヒュー。

20150928-DSC00985.jpg

そうこうしているうちに、ものすごい勢いで龍がやってきました!

何しろ67mもある龍を操るのに300人の担ぎ手とサポートで、ものすごい人数が押し寄せて、大変な騒ぎ。

「おおーーーーーーー」という声が聞こえてきそうなこの表情w

SPらしき人が怖い顔でカメラ目線!

20150928-DSC00951-2.jpg

龍の体には30000本もの線香が挿されているのです! 

20150928-DSC00963.jpg

しかし立ち姿だけで華がありますねーさすが大スター!

20150928-DSC00966.jpg

そして相当長いこと、龍を目で追っていたヒュー。司会のお姉さんの質問にも上の空w

20150928-DSC00973.jpg

カ、カメラ目線! お隣に立っているのは大坑村の村長さんだとか(可愛いw)。舞火龍名人や香港政府観光局の局長さまも並んで記念写真。

20150928-DSC01009.jpg

爽やか笑顔でピース!ハリウッドスターもピースするんですね♪ それにしても村長さん、羨ましい。

20150928-DSC01016.jpg

ヒューの穏やかなお人柄と、地元の皆さんの嬉しさがにじみ出て、和やかな雰囲気に包まれたイベントでした。

ヒューが帰った後は、舞火龍観賞に専念w 線香の火も強くなってきて、すっごい迫力です! 頭だけで48KGもあるんだとか。

この勇壮な雰囲気。日本のお祭りの御神輿のようで、ワクワクしてきます。

20150928-DSC01067.jpg

太鼓が響き渡る中、花吹雪も舞って、何だかもうよく分からないけど、楽しいーーーー!!!

20150928-DSC01037.jpg

辺り一面、線香の煙でもくもく! 上の駐車場がなかなかの特等席らしい。

20150928-DSC01046.jpg

龍の去った後は香港伝統の・・・・・・バグパイプ!?!? つながりは謎でしたが、何だか不思議なムードが盛り上がりました。

20150928-DSC01062.jpg

龍が戻ってくると、今度は持ち手達が一斉に、線香を引き抜き始めました。へー!

20150928-DSC01069.jpg

お兄さんたちのきびきびとした身のこなしと誇りに満ちた表情。粋でいなせです。私の江戸っ子の血が騒ぐじゃないか!

20150928-DSC01074.jpg

お祭り、楽しい!!!

こんな風に地面に擦りつけて、火を消してから、観客にどんどん配るんです。

20150928-DSC01078.jpg

古い街並みのあちこちに、こんな旗がたなびいています。

20150928-DSC01085.jpg

都会にありながら、昔ながらの雰囲気が残る街並み。道ばたで住民がバーベキューをやって楽しんでいる中、子どもたちは親公認で火遊びができるこのワクワク感。お祭りの日って特別なんですよね。思い出すな~、子どもの頃の縁日の日。

こういう風景を見てキュンとする瞬間が、すごく好きです。

20150928-DSC01089.jpg

すっかり頭のてっぺんからつま先まで線香の匂いが染みついたまま帰宅。思い出に残る夜になりました♪

甲斐美也子

2006年より香港在住のジャーナリスト、編集者、コーディネーター。東京で女性誌編集者として勤務後、英国人と結婚し、ヨーロッパ、東京、そして香港へ。オープンで親切な人が多く、歩くだけで元気が出る、新旧東西が融合した香港が大好きに。雑誌、ウェブサイトなどで香港とマカオの情報を発信中のほか、個人ブログhk-tokidoki.comも好評。大人のための私的香港ガイドとなる書籍『週末香港大人手帖』(講談社刊)が発売中。

ARCHIVE

MONTHLY

Business with Attitude
Figaromarche
airB
言葉の宝石箱
パリシティガイド
フィガロワインクラブ
BRAND SPECIAL
Ranking
Find More Stories