蓮沼執太&ユザーン『2 Tone』発売、
2人へ素朴な質問を投げかけてみました。

インタビュー

音楽家・蓮沼執太とタブラ奏者ユザーン。2人の個性が融合したアルバム『2 Tone』が、2/22に発売されます。インドの打楽器タブラの音色に、電子音やピアノ、ギターや歌声などが響き合い、心地よくも新鮮な世界が広がっています。

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左:蓮沼執太、右:ユザーン

2人での共作といえば、昨年公開された映画『マンガをはみだした男 赤塚不二夫』で音楽を手掛け、サントラも発売されました。それ以前にも、環ROYさんと3人でフリースタイルのセッションをしたり、蓮沼さんが担当する無印良品の音楽にユザーンさんが参加するなど、さまざまな活動を共にしてきました。

ここでお2人のことをちょっとご説明すると……蓮沼さんは、もともとフィールドレコーディングを活かした電子音楽からスタート。その後、15名からなるアンサンブル「蓮沼執太フィル」を組織し、映画、演劇、ダンスなどさまざまに音楽を制作。昨年リリースしたアルバム『メロディーズ』では、本人歌唱による極上のポップソングを届けてくれました。最近では、水原希子さんが出演するパナソニックビューティのCM音楽でも話題になりましたね。また、インスタレーションを発表し展覧会を行うなど、音楽を軸とした自由自在な活動を展開しています。そしてユザーンさん。TV番組「ヨルタモリ」でその姿を目にしていた方も多いでしょう。タブラでインド音楽の演奏をしたり、CM音楽を制作したり、ASA-CHANG&巡礼やレイ・ハラカミさんとも活動をされていました。インドのタブラ奏者オニンド・チャタルジー氏、ザキール・フセイン氏に師事し、定期的にインドへタブラ修行に出かけているそうです。実際に演奏を耳にすると、その超絶テクニックに感動しきり。また、冴えわたるツイッターでの発言も、巷で話題を呼んでいます。

アルバム『2 Tone』は、ここ数年の2人の活動を再編集・再録音し、新曲を加えて制作。アンビエント、テクノ、ポップス、インド音楽、実験音楽と、2人のエッセンスがぎゅっと凝縮された内容です。親交のある坂本龍一さんとの共作や、アート・リンゼイさん、デヴェンドラ・バンハートさんをボーカルに迎えた楽曲も。一見、マニアックな印象を受けるかもしれませんが、ストーンと身体に響くタブラの音が気持ちよく、やわらかな電子音や歌声に包み込まれる感覚が癖になります。一音一音をじっくり聴きこんでもいいし、休日のBGMとして気軽に聴いても、それぞれに発見がある音楽です。
今回、蓮沼さんとユザーンさんに、ささやかな6つの質問を投げかけてみました。プライベートでもとても仲良しだそうですが、そんなお2人を想像しながら以下のQ&Aをお楽しみください。

※お2人には別々にお答えいただいています。
こちらこちらも合わせてご覧いただくとさらに楽しめます。

『2 Tone』Q&A for FIGAROjapon

Q1:アーティスト写真の衣装がとても個性的ですね。これはお2人で選ばれたのですか? 着用したお互いの姿を見た時、何を感じましたか?

蓮沼 これは確か僕が選んだ記憶があります。撮影していた場所になぜかこの衣装が転がっていて、2人でお揃いのような格好になってしまった気がします。普段はあまりこのような柄を着る機会はありません。

ユザーン 下は、僕が「ヨルタモリ」という番組に出演していたときの衣装だったんですよ。友人のデザイナーチーム「Vender Woh!」が作ってくれた、柄にタブラがあしらわれたパンツ。それが2本あったので、揃いで着用してみました。上に着たのは、Vender Woh!の福山さんの私物であるプロレスTシャツです。執太が着ているのは「ロード・ウォリアーズ」、僕は「ザ・ロッカーズ」というタッグチームのものをあてがわれました。本当はアンドレ・ザ・ジャイアントというプロレスラーのTシャツを着たかったのですが「それはちょっとオシャレすぎる」と却下されました。僕はまだしも、執太が普段している服装とは全く違う感じなので、違和感があっていいですよね。

Q2:各曲のタイトルは、シンプル&ストレートな印象を受けました。実際どのように決めていかれたのですか? 特にエピソードや思い入れのあるタイトルがあれば、ぜひ教えてください。

蓮沼 ユザーンの家で2人で曲を聴きながら決めましたね。 1曲目の「Tone Tone Tone & Tone Tone Two」はモールス信号で執太のS、ユザーンのU、つまり「S&U」という意味だったりします。アート・リンゼイさんが参加してくれた「Green Gold Grey」やデヴェンドラ・バンハートさんとの「A Kind of Love Song」は彼らが名付けてくださいました。

ユザーン 執太がパナソニックビューティーのナノケア製品のCM用に作っていた曲があるのですが、それにはもともと「Amber(琥珀)」というタイトルが付いていました。あまりにもかっこ良すぎる曲名が少し恥ずかしかったので「もうこれさ、“Dryer” にしない?」と提案したら、思いのほかすんなり受け入れてくれたのを覚えています。

Q3:レコーディングが佳境の際、お2人は3食を共にしていたのでしょうか? 主に何を食べていましたか?

蓮沼 フムスとサンドウィッチの美味しいお店が記憶に残っています。そこで僕が携帯電話を忘れてしまったのですが、ユザーンがお店に電話をしてくれて、取りにも行ってくれました。

ユザーン もっといっぱい一緒にご飯を食べたりするかと思っていましたが、作業が始まると案外そんなに時間がないんですよね。あと、レコーディング中に執太が「ジュースクレンズ」というジュースしか飲まない謎の健康法みたいのを美肌目的か何かでやっていたりしたので、自ずと食事機会も減りました。

Q4:お2人はとても仲良しでらっしゃいますね。なぜそんなに仲良しなのか、考えられる理由を教えてください。また、仲良しを長続きさせる秘訣はありますか?

蓮沼 お互い性格が単純なのと、食の趣味が同じだからでしょうかね。

ユザーン おもしろいと思うツボが似ているのかもしれませんね。同じタイミングで笑いをこらえていることがよくあります。

Q5:お互い「ここが好き/すごいなあ」と感じるところ、「大きな声では言えないけど、実はこんなところを直してほしいなあ」と思うことを教えてください。

蓮沼 ここがすごいなぁ、と感じるのは楽器であるタブラを何個も持って移動していることです。直して欲しいところはライヴの時、タブラのチューニング中に無言になることですかね。

ユザーン 水戸の映画祭へ一緒に出演したときの夕飯に、比喩でなくお腹が破裂しそうなほどアンコウ鍋を2人で食べたのですが、翌日の朝、けろっとして寿司を食べている彼を見たとき「すごいなあ」と思いました。僕はそのあと食べ過ぎから腸炎になり、救急病院へ行きました。直して欲しいところは、ライブ中に僕がチューニングをしているとき、1人でその場をつなごうという意思がまったく感じられないことですかね。早く終わらせようと頑張っているのに、間が持たないのか話しかけてくるんですよ。

Q6:アルバムタイトル「2 Tone」にちなみまして、お互いのイメージを2つの色で表わすとしたら、何色と何色の組み合わせになりますか?

蓮沼 長嶋りかこさんがアートワークで考えてくれた蓮沼が青、ユザーンがオレンジでしょうか。長嶋さんがそのアイデアを話してくれた時のユザーンの洋服からバックまでの色が全て青だったことに震えました。

ユザーン デザインしてくれた長嶋りかこさんが言っていた「執太が青で、ユザーンはオレンジ」という言葉が強く印象に残ってしまっていてそこから抜けるのが大変ですが、まあなんとなく、執太は紺で僕が水色かな。単純に、よく着ている洋服の色のイメージですけど。

 

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『2 Tone』
蓮沼執太 & U-zhaan
¥3,024 RZCM-86282 2/22発売
 

収録楽曲:全12曲
1. Tone Tone Tone & Tone Tone Two
2. Green Gold Grey feat. Arto Lindsay
3. Mixed Bathing World
4. A Kind of Love Song feat. Devendra Banhart
5. Sporty
6. Music for Five Tablas
7. Lal feat. Ryuichi Sakamoto
8. Suudara-Bushi
9. Radio S
10. Dryer
11. I lLike Peshkar
12. ISO

 

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