「マスターマインド・マガジン」編集長にインタビュー。

インタビュー

いま、ファッション業界でその名を知らない人はいない、ファッションコンサルタント/ブランドストラテジスト/スタイリストのマリ=アメリー・ソーヴェ。5月に、彼女が編集長を務めるラグジュアリーファッション誌「マスターマインド・マガジン」発刊を記念したサイン会が、原宿の「ブックマーク」で開催された。

バレンシアガのブランディングを手がけ、メディア業界においても重要な役職を担ってきた彼女に、今回新たに雑誌を作るに至った背景や、現代のインターネット社会に対して思うこと、そして今後の活動への展望などについて語ってもらった。

170523-magazine11.jpgファッション業界においてグローバルに活躍する、「マスターマインド・マガジン」編集長のマリ=アメリー・ソーヴェ。

——「マスターマインド・マガジン」の発刊に至った背景を教えてください。

「実は、昔から自分の雑誌をやってみたいと思っていて、この2年間ずっと構想を練っていたの。情報が溢れている時代だからこそ、ファッションだけの雑誌というのはあまりモードではないと思った。もちろんファッションは大好きだけど、文学も政治も、映画もインテリアも興味があったから、ファッション以外も扱う雑誌を作りたいなと思って、「マスターマインド・マガジン」を始めたわ」

170523-magazine10.jpg「マスターマインド・マガジン」¥7,020(税込)/ブックマーク(マーク ジェイコブス カスタマーセンター)

——雑誌を作る上で、具体的にこだわった箇所はありますか?

「中を開くと、本のように章立ての構成になっているの。創刊号の第1章は「The Fix」。この章では、衣料品やバッグ、アクセサリー、家具などをメインに扱っていて、毎号必ず載せる予定よ。写真が多いから、買い物しているような気持ちで見てもらえたらうれしいわ。第2章の「Hey, Young World」は、いわゆる''Z世代''と呼ばれる、1995~2008年生まれの若者に焦点を当ててる。誌面にある、髪を刈り上げた男女ふたりが向き合っている写真はまさにテーマそのもので、性の差別や性の垣根がなくなっていることを表現しているの」

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>>紙の雑誌にこだわった理由と、今後の展望について。

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——現在、ウェブメディアが続々と誕生している中で、あえて紙を選ばれた理由は何ですか?

「もちろん、デジタルの読み物に反対しているわけではないわ。ただ、私はコレクションしたくなるような、豪華な雑誌を作りたかったの。毎号時間をかけて作りたいから、「マスターマインド・マガジン」は月刊誌にはしなかった。私にとって、人々に長くとっておいてもらうことは重要で、インテリアとして飾っておけるような、コレクションしたくなるような雑誌を目指しているわ」

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——今後、「マスターマインド・マガジン」はどのように展開していくのでしょうか。

「いま、インターネットが普及したおかげで読み物がたくさん出てきて、前よりもみんな読む量が増えてきたし、読みたい意欲も高まってきているように感じるの。だから、近いうちにインターネット版のマガジンも出そうと考えているところよ。紙の「マスターマインド・マガジン」とはまったく異なる、即時性のある話題を扱いながら、オリジナルの世界観を作り上げたい。この先も、まだ具体的に何か考えているわけではないけど、あくまで今回は出発点だから、まだまだいろんなことにチャンレンジしていくつもりよ」

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——最後に、マリ=アメリーさんは日本がお好きだと伺ったのですが、具体的に気になった場所などがあれば教えてください!

「日本にはバラエティ豊かな、小さくて楽しいお店やスポットがたくさんあるわ。古きよき京都の日本家屋も本当に素敵だったし、家の中にあった工芸品や陶器など、すべてが大好き。長い間日本に恋していると言ってもいいくらい日本のカルチャーに惚れていて、私は半分日本人なのかもしれないって思うの! 今度はぜひ、日本の各地をゆっくり巡ってみたいわ」

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●問い合わせ先:
マーク ジェイコブス カスタマーセンター 
tel:03-4335-1711

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