初夏に出合う、グリーンティーのほろ苦スイーツ。

新緑が目に鮮やかな季節の到来。茶摘みが始まる八十八夜を迎え、香り高い新茶や抹茶など、グリーンティーを主役にしたスイーツたちが早速お目見え！　ほろ苦くて爽やかで繊細な味を、初夏の手みやげにいかが？

左から、和三盆のクリームと和栗を、新茶と抹茶を効かせたスポンジでロール。抹茶クリームのアクセントで見た目も華やかな「新茶ロールケーキ」￥648、異なるアプローチで表現した新茶の味わいを幾重にも重ね、融合。ぜひゆったりとした気分で味わって！「新茶オペラ」￥702、ブロンドショコラのガナッシュを挟んだマカロンは、間に潜ませた濃厚な抹茶のソースの効かせ方が絶妙。「新茶マカロン」（3個入）￥1,296

新茶を多彩にアレンジした、大人の味わい。

2月にペストリーシェフに新任した田中麗人シェフによる初夏のコレクションのテーマは「新茶ビタースイーツ」。国内有数の茶葉の産地から、爽やかな苦み・甘みのバランスが印象的な新茶をセレクトし、ミルで細かく挽き丁寧に抽出。フレッシュな茶葉の香りをふんだんに生かし、シグネチャーや新作を合わせた全8種のスイーツを創り出した。

「抹茶はどちらかというとまろやかな味になるのに対し、茶葉は渋みや独特の甘さが出ます」と田中シェフ。お茶の渋みがほど良いアクセントになる、ジャストなさじ加減にシェフのセンスと力量が光る。なかでも新作のオペラは、新茶のシャンティショコラ、ビスキュイジョコンド、抹茶ガナッシュ、バタークリーム、チョコレートなど8つの層が奏でるエレガントな味わいに感動！　新茶の季節ならではの贅沢を、心ゆくまで満喫して。

≫ ギンザ シックスで話題、葛羹×クリームチーズの新感覚スイーツ。

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蓋を開けると、笹の葉に覆われた艶やかな葛羹が登場！　茶箱を思わせる手の込んだパッケージは、開ける時のわくわく感まで計算しつくされたかのよう。「常葉 白練（ときは しろねり）」￥2,916

葛羹×クリームチーズが織りなす、新感覚の味わい。

「日本料理 くろぎ」や「厨 菓子 くろぎ」など、話題の店を数々展開する料理人・黒木純氏と、京都の老舗茶舗「福寿園」がコラボレーションした新業態がギンザ シックスにオープン。

しっとりとした和のたたずまいが独特の存在感を放つ店頭では、おもたせとして提案する創作和菓子「常葉」がまたたく間に話題に。なかでも人気の「白練」は、風味豊かな宇治抹茶と合わせて丹念に練り上げた葛羹を、酸味とコクの効いた国産クリームチーズの上に重ねて2層に仕立てたオリジナル菓子。二重構造になった桐箱の蓋をスライドさせると現れる宇治抹茶入りの鶯きな粉と黒蜜をかけ、もっちりなめらかな食感の葛羹と、爽やかなクリームチーズとのハイブリッドを楽しみたい。

≫ 身体にやさしく味にもこだわる、シンプルで上質なクッキー。

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左：夏場は冷蔵庫で冷やすとまた異なる食感が愉しめる。「米粉クッキー 抹茶」￥518（4個入り）、右：サクッサクッとほど良い歯ごたえ。ひとくちで豊潤な抹茶の風味に満たされる。「京抹茶と和三盆」￥702（5個入）

素材と味わいにこだわった、シンプルで上質な焼き菓子。

「からだにいいもの」をテーマに幅広く活動する料理家・青山有紀さんが、東京・中目黒にある自身の店「青家」の隣に営む菓子店では、マフィンやスコーン、クッキーなどの焼き菓子をはじめ、ぜんざいやあんみつ、わらびもちなど京甘味も展開。京都出身の青山さんが愛してやまない抹茶を使ったお菓子など、手みやげにぴったりなスイーツも充実する。

「お抹茶本来の豊かな香りや風味を菓子で表現するため、製菓用ではなくお薄用のものを使っています」と青山さんがこだわりを見せる焼き菓子は、店でも定番人気を誇る「京抹茶と和三盆」とグルテンフリーの「米粉クッキー 京抹茶」。どちらも身体へのやさしさ、おいしさを重視して行き着いた京都産のオーガニック抹茶と、阿波和三盆のほんのりとやさしい甘味が印象的だ。「京抹茶と和三盆」には“食べる前にふりかける用”に抹茶の小袋付き。見た目のシンプルさからは測り知れない、さりげない上質さを堪能したい。