パリ街歩き、おいしい寄り道。

オニオンスープと、ミュシャ展。

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朝9時を回っても11度で、ともかく寒くて寒くてお昼はオニオンスープだな、と決めていた。
朝イチで撮影があり、終わったらまず美術館に行ってそれからお昼を食べようと思っていたのだが、寒さが上回って先にごはんを食べることにする。
12日からリュクサンブール美術館で始まったミュシャ展。すぐ近くにあるカフェ・トゥルノンのメニューにはオニオンスープがある。でも食べたことはなかった。
ここのカフェはお肉に定評があって、ランチタイムに行くと周りはみんなステーキを食べている。 メニューを見るとどうも前と変わったようだった。でもお肉は牛リブロースに、牛のハラミ、仔牛のハラミ、と揃っていた。前回はリブロースを食べた。日替わりで用意されるお皿も充実している。
でも今日はスープと決めていた。だけど野菜も食べたい。サラダだと冷えるかなぁと心配だったれど、鴨肉があれば大丈夫かもしれない、と思って、フォアグラのテリーヌに、鴨の胸肉、さらにヤギ乳のチーズも乗ったなんともゴージャスなトゥルノン・サラダをとることにした。
初めて頼んだオニオンスープは、とても控えめな見た目とは裏腹に、中にはローリエの葉も入って奥行きのある味。このオニオンスープは好きだ。小さめのポーションも頼みやすい。
サラダもモリモリ食べてすっかり満腹になり、カフェだけにしようと思ったら、スペキュロスを周りにくっつけたチーズケーキが新しく厨房から運ばれてきて、かなり惹かれた。これもまた今度。

ミュシャ展は、すごい混雑だった。
月曜にもかかわらず外にもだいぶ長い列ができていた(ネットでチケットを買って行くことを強くお勧めします!)。
子供の頃からずっと、家の玄関と玄関ホールにミュシャの額が3つ飾ってあった。
だから、好き嫌いの前にとても親しみを感じて、見たかったのだ。
ミュシャのパステルカラーにあふれた展示の最後に、油絵が並んでいてそれが印象的だった。
もう少しして混雑が落ち着いたころに、もう一度行きたいなぁと思いつつ、カタログを買って帰った。

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川村明子

文筆家
1998年3月渡仏。ル・コルドン・ブルー・パリにて料理・製菓コースを修了。
朝の光とマルシェ、日々の街歩きに日曜のジョギングetc、日常生活の一場面を切り取り、食と暮らしをテーマに執筆活動を行う。近著は『日曜日はプーレ・ロティ』(CCCメディアハウス刊)。


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