心と身体を元気にする、薬膳レシピ

乾燥する時期におすすめ、イカとエリンギのソテー。

先日まで東京でしたが、戻ってきたので今回もボストンからお届けします。

今朝起きたら0℃!今年一番の寒さでした。東京滞在中は暑かったり、季節外れの台風で雨だったりと、夏以降ずっと異常気象が続いている感じでしたが、報道を見ているとそろそろ秋らしい気候になってきたようですね。
秋の気候の特徴は乾燥ですが、空咳やお肌の乾燥、気になってきていませんか?
乾燥は‘肺’にダメージを与えます。中医学でいう‘肺’は鼻、のどの粘膜や気管支など、呼吸器系全般を含めて考えます。‘肺’を傷めてしまうとカラダの防衛機能が弱まり、風邪をひきやすくなります。今年はすでにインフルエンザが流行している地域もあるとのこと、しっかりケアして防ぎたいものです。

乾燥がダメージにつながるのですから、潤すことが必要になります。潤い食材の中でも特に肺を潤すのがナッツ類やフルーツ。この時期は意識的に摂ることをオススメします。
私はナッツやフルーツをお料理に使うのが好きなのですが、日々のおかずにはそんな気分ではないこともありますよね。

そこで今回は「いかとエリンギのソテー グリーンオリーブ風味」をご紹介します。
お味噌を使うのでごはんにも合います。いか、エリンギ、オリーブが潤い食材。オリーブには咳止め効果も期待できます。
他にオススメの食材は長芋、蕪、キクラゲ、にんじん、ほうれん草、小松菜、牡蛎、豚肉、卵、ヨーグルトなど。
これから気温が下がってきて暖房を使うようになるとますます乾燥がすすみます。今からしっかりと対策していきましょう。

いかとエリンギのソテー グリーンオリーブ風味

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【材料】(2人分)

いか (するめいかの大きさなら)1パイ分
エリンギ 大2本
A  グリーンオリーブ 20g
A  みそ 小さじ1/2
A  にんにく みじん切り 小さじ1
A  こしょう 少々
A  酒 大さじ1
EVオリーブオイル 大さじ1
タイム 1枝

【作り方】

1. イカは胴から足を外し、胴は軟骨を取り除いて中を水洗いし、皮をむいて1cm幅の輪切りにする。足は吸盤を包丁でこそげおとし、適当に切り分ける。エリンギは適当な大きさに割く。
2. グリーンオリーブは細かいみじん切りにしてボウルに入れ、残りのAの調味料を加えて混ぜ合わせる。
3. フライパンにEVオリーブオイルを入れて熱し、エリンギを入れて強火で焼き色をつける。イカとA、タイムを加えてざっと混ぜ、ふたをして、イカに火が通ったら火から下ろし、器に盛り、こしょうをふる。
■グリーンオリーブ、みその塩加減で足りなければ塩少々を加える。

ちづかみゆき

料理家・国際中医薬膳師。身体を壊したことがきっかけで薬膳を学び資格を取得。上海、ボストンで活動後、東京に拠点を移す。旬食材の効能を活かした心と身体に寄り添うレシピを提案。料理教室meixue(メイシュエ)主宰。雑誌、企業へのレシピ提供、コラム執筆などを行う。近著に「暮らしの図鑑 薬膳」「巣ごもりごはん便利帳」など。
http://meixue.jp
Instagram: @miyukichizuka

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