心と身体を元気にする、薬膳レシピ

冬は腎に働きかける食材を! ホットサラダレシピ。

日本もようやく寒くなってきたようですが、ボストンはいよいよ冬に突入。10℃を超える日はこの先しばらくなさそうです。
寒くなってくるとスープやお鍋が恋しくなってきますが、本格的な寒さはまだ少し先。そこで今回は『エビとキャベツのホットサラダ』をご紹介します。
見た目にはわかりませんが、辛味を感じるほどビシッと生姜を効かせているので、風邪の引きはじめにもオススメです。
具材はエビ、キャベツ、干し柿。エビや干し柿は温め食材ですが、キャベツは特に温めるわけではありません。キャベツをチョイスした理由は、これから旬を迎えることと、本来胃腸の働きに良いとされるキャベツですが、「腎」にも働きかけるからです。
腎は現代医学で言う腎臓でもあり、成長や老化にかかわるところなのですが、寒い時期に傷めやすい臓器。傷めると老化が加速してしまうので、冬は腎に働きかける食材を摂るとよいのです。

ここで少し冬の食養生のまとめを。
① カラダを温めるものを食べる
② 腎に働きかける食材をチョイス
③ 気を補うものを摂る
④ 巡りをよくするものをプラス

①に関しては説明不要ですね。②は先ほどご説明済。③は、気が足りないと自分でカラダを温める作用が働かなかったり、風邪などを引きやすくなったりするため。そして④。寒さで巡りが悪くなるので、巡りの悪さによる不調を防ぐために必要です。
今回のレシピでは、調味料のお酢を含めてこれ1つですべての働きを担います。もちろんこの一皿だけのお食事、というわけにはいきません。①~④を意識して食材を選んでいただければと思います。
 冬の食養生の食材リスト、次回に少しご案内できればと思っています。冬支度の参考になりますように。

エビとキャベツのホットサラダ

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【材料】(2人分)

エビ(ブラックタイガーなど) 4~6尾
キャベツ 3枚
干し柿 1/2個(~1個、お好みで)
酒 大さじ1
塩 1つまみ
EVオリーブオイル 大さじ1
A  塩 1つまみ
A  コショウ 少々
A  しょうが搾り汁 大さじ1
A  白ワインビネガー 大さじ1
A  EVオリーブオイル 大さじ1/2
粗挽き黒コショウ 適宜

【作り方】

1. ボウルにAを入れてよく混ぜ合わせ、5mm幅くらいにスライスした干し柿を加えてなじませる。エビは背開きして背わたを取る。キャベツは4cm角くらいに切り、パリッとするまで水にさらしてからザルにあげる。
2. フライパンにオリーブオイルを入れて熱し、キャベツと塩少々を加えて強火でさっと炒めて1.に加える。
3. 2.のフライパンに分量外のオリーブオイル少々を足し、エビも塩少々と酒をふって炒め、火が通ったら3.に加える。全体を混ぜ合わせて器に盛り、粗挽き黒コショウをふる。

■エビもキャベツも、軽く焦げ目がつくくらいに炒めると仕上がりがきれい。

ちづかみゆき

料理家・国際中医薬膳師。身体を壊したことがきっかけで薬膳を学び資格を取得。上海、ボストンで活動後、東京に拠点を移す。旬食材の効能を活かした心と身体に寄り添うレシピを提案。料理教室meixue(メイシュエ)主宰。雑誌、企業へのレシピ提供、コラム執筆などを行う。近著に「暮らしの図鑑 薬膳」「巣ごもりごはん便利帳」など。
http://meixue.jp
Instagram: @miyukichizuka

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