心と身体を元気にする、薬膳レシピ

身体に潤いを!里芋と卵、ほうれん草のグラタンで乾燥対策。

朝晩急にひんやりしてきました。そろそろオーブン料理も良いですよね。そんなわけで今回はグラタンをご紹介します。

秋が深まるにつれ、寒さとともに乾燥もすすみます。身体全体が乾燥するわけなので、お肌の乾燥はもちろん、腸の中も乾いて、結果便秘になることも。冬にかけてしっかりと乾燥対策をしていきましょう。

ホワイトソースの代わりに、旬の里芋のマッシュにお味噌と生クリーム、粉チーズを加えたものをのせて焼きます。その下には潤いを補う卵とほうれん草。里芋マッシュに加えた生クリーム、粉チーズも潤い補給の食材です。胃腸ケアにも良い里芋は便秘にも効果的。むくみの解消や痰の排出、デトックスにもよいと言われていますので、小麦粉やバターを加えて作るホワイトソースよりも断然ヘルシーです。ちなみに、ほうれん草も便秘によいものです。

そして乾燥対策のほかに、冬に向けて「気(エネルギー)」も補いたいところです。理由は、気には身体を温める働きや、風邪などから身体を守る働き、寒さで滞りがちな気血を巡らせる働きなどがあるからです。秋においしい新米やさつまいもも気を補いますが、手っ取り早く気を補うには肉や魚などの動物性たんぱく質。豚肉は潤い対策によいですし、鶏肉は温め食材、気だけでなく血も補いたいなら牛肉。よく使うお肉は効能の違いを覚えておくと便利ですよ。

秋冬は寒さに備えて身体も「溜め込もう」とするのでダイエットには向きません。食欲の秋、おいしいものをいっぱい食べて元気に冬を迎えたいものですね。

里芋と卵、ほうれん草のグラタン

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【材料】(2人分)

里芋 5個
卵 2個
ほうれん草 100g
タマネギ 1/4個

A
みそ 小さじ2
粉チーズ 大さじ3
生クリーム 100ml
コショウ 少々

ゆず皮 適宜
エクストラバージンオリーブオイル 大さじ1/2

【作り方】

  1.  卵は沸騰した湯に入れて8分ほど茹で、殻をむいて縦4等分に切る。タマネギはスライス、ほうれん草はざく切りにして一緒にオリーブオイルでしんなりするまで炒め、分量外の塩コショウ少々をふる。ボウルにAを入れて混ぜ合わせる。オーブンを200℃に余熱する。
  2. 里芋は2~3cm角に切って串がすっと通るくらいまで茹で、熱いうちに水気を切ってフォークの背などで軽くマッシュし、Aを加えて混ぜ合わせる。
  3. 耐熱容器に1のタマネギとほうれん草を炒めたもの、ゆで卵を入れ、上から2をかけ、おろしたゆず皮を散らし、オーブンで10分ほど焼く。

ちづかみゆき

料理家・国際中医薬膳師。身体を壊したことがきっかけで薬膳を学び資格を取得。上海、ボストンで活動後、東京に拠点を移す。旬食材の効能を活かした心と身体に寄り添うレシピを提案。料理教室meixue(メイシュエ)主宰。雑誌、企業へのレシピ提供、コラム執筆などを行う。近著に「暮らしの図鑑 薬膳」「巣ごもりごはん便利帳」など。
http://meixue.jp
Instagram: @miyukichizuka

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