心と身体を元気にする、薬膳レシピ

食べて潤う、牡蠣とジンジャーの簡単アヒージョ。

立冬も過ぎましたが、晩秋のなごりで空気の乾燥も進む時期ですね。このまま暖房を使うシーズン突入なので、乾燥対策は引き続き必要です。そこで今回も潤いレシピをお届けしたいと思います。

今回ご紹介する「牡蠣、エリンギ、キャベツのジンジャーアヒージョ」のメイン食材は、いまが旬の牡蠣。潤いを補い、「腎」にも働きかける食材です。「腎」とは五臓の一つでいわゆる腎臓でもあり、他に老化や成長、発育などにも関わる臓器で、生命維持のエネルギーを蓄えているところです。

牡蠣は腎ケアがメインの効能ではありませんが、寒さが増す冬にかけて、この「腎」に働きかけることが大切なポイント。寒い時期は汗をかくことがあまりなく、水分代謝のほとんどを腎に頼ることに。そうなると酷使する分、傷めやすくなります。腎を傷めるとエイジングが加速するということなので、それは断固阻止したいもの。症状によっては手足の冷えや、ぎっくり腰にもなりやすくなります。産後や虚弱体質のひとは年中腎ケア食材を取り入れてもよいくらいです。腎ケア食材には山芋、ゴボウ、カリフラワー、ブロッコリー、ニラ、ブルーベリー、栗、クルミ、黒胡麻、鶏肉、豚肉、エビ、ホタテ、うなぎなどがあります。
今回使うキャベツも基本的には胃腸をケアする食材ですが、腎を補う働きもあります。潤い補給をするエリンギも、腎にもよい食材です。

このアヒージョはショウガのすりおろしをたっぷり加えて冬仕様。熱々を召し上がったあとのオイルは牡蠣エキスたっぷりでこれまた美味。パンにつけて食べてもおいしいですが、このオイルにキャベツを足してパスタを絡めてもおいしいです。
潤いよりも温め作用や腎ケアのほうが気になる人は、牡蠣のかわりにエビを使うのもおすすめ。とっても簡単なレシピなので、ぜひ作ってみてくださいね。

牡蠣、エリンギ、キャベツのジンジャーアヒージョ

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【材料】(2人分

牡蠣 150g(大5~6個くらい)
エリンギ 大1本
キャベツ 1枚
ショウガ すりおろし 大さじ1強
鷹の爪 1本
ニンニク 1片
塩 1つまみ
コショウ 少々
エクストラバージンオリーブオイル 100ml

【作り方】

  1. 牡蠣はボウルに入れた冷たい塩水で洗った後、水を変えて洗い流し、ペーパーでしっかりと水分を切る。エリンギは太いものは縦半分に割いてから2cm幅に切る。キャベツは一口大に手でちぎる。鷹の爪は水で戻し、ニンニクはつぶす。
  2. 鍋に材料すべてを入れて火にかけ、時々そっと底から返すように大きく混ぜながら弱火で10分ほど加熱し、火からおろす。

ちづかみゆき

料理家・国際中医薬膳師。身体を壊したことがきっかけで薬膳を学び資格を取得。上海、ボストンで活動後、東京に拠点を移す。旬食材の効能を活かした心と身体に寄り添うレシピを提案。料理教室meixue(メイシュエ)主宰。雑誌、企業へのレシピ提供、コラム執筆などを行う。近著に「暮らしの図鑑 薬膳」「巣ごもりごはん便利帳」など。
http://meixue.jp
Instagram: @miyukichizuka

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