心と身体を元気にする、薬膳レシピ

胃腸の疲れをリセットする、カブとささみのミルクスープ。

2020年もあっという間に20日も過ぎてしまいました。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

この冬は日本だけではなくここボストンも暖冬のようで、今日でこそ最高気温-5℃といつもの冬らしい気温ですが、そんな日はほとんどなくて、とても暖かく助かっています。

暖冬とはいえ寒い時期なので、今回は胃腸をやさしく温める具だくさんスープをご紹介しますね。メイン食材はカブと鶏ささみ。どちらもお腹を温め、やさしく元気を補います。ささみの火入れに加えた生姜もお腹温めの助けとなります。ささみの代わりに胸肉を薄くそぎ切りにしたものでも結構です。
その他にゆり根やブナピー、白舞茸なども加えて白のグラデーションでまとめてみました。中でもゆり根は肺を潤して咳を止める効果も期待できます。カブにも咳止め作用があるので、胃腸がお疲れの方、寒さによる胃痛のある方、咳がでる方におすすめのレシピです。また、香りのよいゆずを添えました。寒さで滞りがちな気を巡らせます。

今回はスープとして仕上げましたが、ミルクの量を控えめにして最後に水溶き片栗粉でとろみをしっかりとつければメインのおかずにもなりますよ。

ちょうど今年は1月20日が大寒。暦の上では春はもうすぐです。その前に、調味料も最小限にとどめた身体にやさしいスープでお腹を温め、胃腸の疲れもリセットしてくださいね。

カブとささみのジンジャーミルクスープ

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【材料】(2人分

カブ 2個
鶏ささみ 2本
ゆり根 1/4個
ブナピー 50g
白舞茸  50g

A
塩 1つまみ
片栗粉 大さじ1/2

B
しょうがすりおろし 大さじ1~2(お好みで)
酒 大さじ1
水 300ml

C
塩 小さじ1/2
牛乳 1カップ

ゆず皮 適宜
粗挽き黒こしょう 適宜

【作り方】

  1. ささみは筋を取って一口大にそぎ切りし、Aをまぶす。カブは6等分のくし切りにする。ゆり根は一枚ずつはがして茶色い部分を薄くそぎ落とす。ブナピー、白舞茸は食べやすい大きさにほぐす。
  2. 鍋にBを入れて火にかけ、沸いたらささみを入れ、再度沸いたら火からおろし、ふたをして5分ほど置いてから取り出す。
  3. 2.の鍋にカブ、ゆり根、キノコを加え、ふたをして蒸し煮し、カブがやわらかくなったら(沸いてから3分ほど)Cを加える。取り出したささみを戻して軽くとろみがつくまで中火で煮、器に盛る。千切りにしたゆず皮を添え、粗挽き黒こしょうをふる。

ちづかみゆき

料理家・国際中医薬膳師。身体を壊したことがきっかけで薬膳を学び資格を取得。上海、ボストンで活動後、東京に拠点を移す。旬食材の効能を活かした心と身体に寄り添うレシピを提案。料理教室meixue(メイシュエ)主宰。雑誌、企業へのレシピ提供、コラム執筆などを行う。近著に「暮らしの図鑑 薬膳」「巣ごもりごはん便利帳」など。
http://meixue.jp
Instagram: @miyukichizuka

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