心と身体を元気にする、薬膳レシピ

暑さと湿対策に、豆腐を使ったパクチー水餃子。

6月といえば梅雨入りの季節。今年は気温も高い予報でいまからげんなりしています。

そんなときはおいしいものでも食べて、ストレス発散させながら養生していきましょう。

今回は水分代謝を整えながら暑さ対策もしっかり、そして雨模様で鬱々と滞りがちな気も巡らせる無国籍な水餃子をご紹介します。ハーブを添えてのヨーグルトを使ったソース(ワインに合う!)をご紹介していますが、普通の水餃子としてご飯と一緒に食べたい時は黒酢(生姜入りがオススメ!)や、いわゆる餃子のタレ(醤油、酢、ラー油)でもおいしいです。ただし、水分代謝のためにはキュウリはぜひ添えていただきたいところ。ひと手間かかりますが、食感も楽しめますし、声を大にしておすすめします。

この水餃子は豆腐を加えているのでとっても軽く、薄手の皮ならいくらでも食べられてしまう感じ。私はオーブンペーパーを広げてその上に包んだものを置いていき、まとめて茹でていきます。一度に食べられそうにない時は最初に厚手の皮を選び、包み終えたら小麦粉を振って、敷いていたオーブンペーパーごとラップで包んで冷蔵庫で保存します。そうすると2~3日は持ちますよ。あとは茹でるだけですし、たいてい20枚入りで売られている餃子の皮が余ってしまうのも避けたいので、一気に仕込んでいます。

さて、食材のお話。水分代謝を担うのがキュウリとパクチー。暑さ対策に豆腐、ヨーグルト、キュウリ。気を巡らせるのが香りの良いクミンやハーブ。皮の原料である小麦は暑い時期に傷めやすい心をケアするので夏本番まで使えるレシピです。餃子よりも包みやすいと思うので、作ってみていただけたらうれしいです。

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パクチー水餃子のヨーグルトソース

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【材料】2~4人分(餃子の皮20枚分)

豆腐 150g(※豆腐は絹ごし、木綿どちらでもOK)
パクチー 2株(粗みじん切りで1/2cup)
餃子の皮(大判) 20枚
キュウリ 1本

A
豚ひき肉 150g
酒 大さじ1/2
塩 小さじ1/2
クミンパウダー 少々
コショウ 少々

B
プレーンヨーグルト 大さじ4
おろしニンニク 小さじ1/4
レモン汁 小さじ1/2
塩 1つまみ

あればミント、ディル 適宜

【作り方】

1. 豆腐はペーパーで包んで軽く水切りする。パクチーは粗みじん切りする。キュウリは薄切りして分量外の塩少々をまぶし、しんなりしたらしっかりと水分を絞って切る。Bを混ぜ合わせてソースを作る。水餃子を茹でる湯を沸かす。

2. 大きめのボウルにAを入れ、箸を使って粘りが出てまとまってくるまでぐるぐると混ぜる。豆腐をペースト状になるよう潰しながら加え、パクチーも加えてそのまま箸でよく混ぜる。

3. 餃子の皮に大さじ1/2強ずつ載せて水をつけて半円形になるよう止め、角と角も止める。沸騰した湯に落として3分半から4分茹でて水分を切る。

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4. 3と塩もみしたキュウリをうつわに盛り、ヨーグルトソースをかけ、あればディル、ミント、パクチーを添える。

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ちづかみゆき

料理家・国際中医薬膳師。身体を壊したことがきっかけで薬膳を学び資格を取得。上海、ボストンで活動後、東京に拠点を移す。旬食材の効能を活かした心と身体に寄り添うレシピを提案。料理教室meixue(メイシュエ)主宰。雑誌、企業へのレシピ提供、コラム執筆などを行う。近著に「暮らしの図鑑 薬膳」「巣ごもりごはん便利帳」など。
http://meixue.jp
Instagram: @miyukichizuka

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