インテリアライフスタイル展[chilewich]スタイリング
暑い日が続きますね。いかがお過ごしでしょうか。
夏真っ盛りの7月ですが、インテリアやテーブルウエアの業界ではすでに秋冬コレクションの話題で、来シーズンのリッチな色味や質感に心躍らせています。
さて、6月にビックサイトにて開催された「インテリアライフスタイル」展
私は、MYブランド2社のスタイリングを担当させて頂きましたが、日本の輸入代理店さんからオフィシャル画像が届きましたのでchilewichの秋冬コレクションと共にご紹介したいと思います。
壁面をどうするか?
テーブルの色は?フォントサイズは?
細かい作業からスタートしましたが、お蔭様で大盛況のうちに終了することができ感謝でいっぱいです。
まずは、心よりお礼申し上げます。
こちらでの仕事は、前回ご紹介した、アンダープレート「TISCH N.Y]でテーブルセッティング1台と、「chilewich」3台のスタイリングです。
chilewichが今シーズン提案する新作は約30点。色もデザインも異なるこれら全てを什器陳列ではなく、食器などを使ったシーンで世界観を伝えること。
そして、ブランド哲学は「ミニマル」
事前に、本国やヨーロッパでの催事画像と共にいただいた情報を元に、1カ月位前から準備しました。
モノトーンやネイビーで構成したこの空間、
使用しているテーブルウエアは、殆どがドメスティックブランドのもの
そして、私のwish listに即入ったのが、下のレーシーなサファイア色マット。
食器は、近年、日本のフレンチシェフはもちろん、パリのパラスでも大流行のマットな質感の炻器を合わせました。
釉薬をかけていないので、石や鉄のような冷たい雰囲気で、お料理映えするため自宅でもヴァリエーションで揃えているほどのヘビロテ食器のひとつ。
マットの質感は画像ではお伝えきれていないのが残念ですが、現物は、とてもエレガントで理知的な雰囲気。繊細な透け感がとても美しく、発売が待ち遠しいです!!
グリーンとシルバー、ブラックの空間には、
GWにソウルで購入した高麗白磁。
和食器にはない特有の艶感は、やはり魅惑的。
カラーグラスは、ビレロイ&ボッホ。
ウエーブ型のプレート類が有名ですが、このブランドのガラスはリーズナブルでありながら、上質感あるニュアンスカラーを得意としているため、とても使い勝手がよく、私も花器やグラスなど多数愛用中です。
カラーグラスがあると洗練された雰囲気になるので、ウオーターグラスとして、まずは取り入れてみることをお勧めします。
最も人気の高かった、オリエンタルな雰囲気の赤の空間。
今回のコレクションは、リントン社ツイードや、英国トラディショナルチェック風のものなど、ファッション素材に引けを取らぬほど、魅惑の赤が多数ラインナップ。
元々、ファッション出身の創始者サンディ・チルウイッチさんだけに、素材へ情熱はゆるぎないもので、そのクリエーションは、ため息が出そうなほど。
chilewichは、仕上がりのデザインを想定し、そこから糸の染色をスタートさせるため、立体感ある色合いの商品が多いというのはむしろ当然のことかもしれません。
東洋のニュアンス空間ですが、実は鉄瓶以外は全てヨーロッパのもの。
香炉に見立てているのは、シャンティイ磁器のポプリポット。
chantilyはパリから電車で40分程度の近郊の街。コンデ公のシャンティ城や競馬の方が有名でしょうか。
実はフランスのテーブルアートの歴史上、とても重要な場所で、セーブルの前身ともいわれ、柿右衛門の写しが最も多く造られた街なのです
現在は、磁器製造はリモージュに移ってしまい、その名を残すのみとなってしまいましたが、有田を彷彿させる静謐な白さはいまだ健在
ライフスタイル展は、公私共にお付き合いのある方々が多く出展、来場され、連日大勢の方とお会いでき、楽しい時間でした。日本で最も流行の基軸がわかる場所でもあるため、心地よい活気の中に始終身を置くことが出来ます。
今回は、chilewichの世界観の中で、自由にスタイリングさせて頂きました。
関係者の皆様、心よりお礼申し上げます。
お蔭様で大好評だったようで、来年も続投が決定!!
来夏も、ビックサイトにてお待ちいたしております。お気に留めて頂けると嬉しいです。
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