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Interview

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Watch & History

スタイリッシュなフォルムに隠された理由。
文字盤に潜むディテールへのこだわり。
デザインの過去と現在を知れば
「ティファニー イースト ウエスト」が
もっと愛しく思えてくる。

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1940
1980
2016

Past

始まりは、1940年代の
旅人が大切にしていた
トラベルクロック。

 「ティファニー イースト ウエスト」の原型となったのは、小さなトラベルクロック。1940年代という、誰もが平和と開放感を謳歌していた頃に作られたもの。戦争が終わって列車や船舶、車などが一般化し、世界が交通網で結ばれて、多くの人々が旅行を楽しみ始めた時代。このトラベルクロックはきっと、そうしたうちのひとりがスーツケースに忍ばせていたものかもしれない。

それでも長距離移動が自由になったとはいえ、この頃「旅」はまだいまよりもずっと特別なものだったはず。旅行用の服にきちんと着替え、靴もピカピカに磨きあげ、身近な人にいとまを告げて……と、まるでちょっとした人生のイベント。スーツケースだって1個では済まない。

コンパクトに持ち運べるこのトラベルクロックは、文字盤の数字がくっきりしていて見やすく、リュウズも大きめで回しやすい。持ち主はもしかしたら、アメリカ大陸を横断する夜行列車に乗って、枕元にこの時計を置いていたのかも。港に着いたら汽船に乗って、大西洋を渡ろうとしていたのかも。

何もかもがとても便利とは言い切れなかったこの時代、時間を大切にすることも、人生をすてきに生きることにきっとつながっていたのだ。

トラベルクロック
グランドセントラル駅の大時計

   もし、マンハッタンを旅することがあったなら、グランドセントラル駅のファサードを見上げてみよう。そこで時を刻んでいる大時計は、ティファニーの初代デザインディレクター、ルイス・コンフォート・ティファニーが手がけたもの。アール ヌーヴォーの芸術家だった彼が、この大時計のステンドグラスをデザインしたのだ。旅のロマンとティファニーは、こんなにも密接につながっている。

1914

Present

いまも昔も変わらない、
マンハッタンの街から
イメージを膨らませて。

   「ティファニー イースト ウエスト」はトラベルクロックが原型となっていることから、文字盤が横向き。モダンな長方形のフォルムは、東西に伸びるマンハッタンの地形をシンボライズしている。レトロ感漂うアラビア数字は、全体をまとめるシャープなフォルムとは対照的な雰囲気で、小粋なアメリカン・アールデコのよう。

「ティファニー イースト ウエスト ミニ」のサイズは37×22mmで、どんなシーンでも着けやすい、ほどよいサイズ感が魅力。またストラップは、遊び心の利いたダブルラップ(二重巻き)と、シングルラップ(一重巻き)で気分に合わせて付け替えることが可能。存在感のあるダブルラップは手元のアクセントになるし、すっきりとしたシングルラップはオーセンティックな着こなしにもよく似合う。

ニューヨークのスピリットそのものの「ティファニー イースト ウエスト」を身に纏ったら、街へ繰り出そう。きっと何かが変わって見えるはず。

ライトグレーとペールピンクの組み合わせがフェミニン。
交換可能なシングルストラップ付き。
クオーツ式ムーブメント、3気圧防水(30m)、
スイス製。
「ティファニー イーストウエスト ミニ」
ステンレススチール(37×22mm)

¥469,800

ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク
0120-488-712
http://www.tiffany.com

Photos : ©Roger Berson / Roger-Viollet / amanaimages, ©Museum of Science and Industry, Chicago, USA / Bridgeman, ©bridgeman images / amanaimages, ©JAPACK / orion / amanaimages,

Texte : KEIKO HOMMA

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