排卵日だけじゃない。妊活を変えるデバイス「kegg(ケグ)」が日本上陸。
「そろそろかな」と思っても、なんとなく自信が持てない。仕事や日々の予定に追われる中で、自分の身体のリズムと丁寧に向き合いながら妊活をするのは、思っている以上に難しいもの。そんな小さな迷いに寄り添うように、日常の中で身体の変化を「見える化」する新しい選択肢「kegg(ケグ)」が、日本に届いた。

アメリカのフェムテック企業 Lady Technologiesが開発、フェルマータが日本展開を開始したkeggは、妊娠しやすいタイミングを把握するための妊活サポートデバイス。使い方はシンプルで、1日約90秒、膣内に挿入するだけ。子宮頸管粘液の変化を測定し、その結果がアプリ上で確認できる。忙しい日々の中でも、無理なく続けられる設計だ。

これまで妊活におけるタイミングの把握は、基礎体温や排卵検査薬に頼ることが一般的だった。ただ、排卵日は体調や個人差によって最大で約10日ずれることもあるとされ、「合っているのか分からない」という不安を抱えながら行っている人も少なくない。
keggが着目したのは、排卵の数日前から変化が始まる子宮頸管粘液。これまで感覚的に捉えるしかなかったこの変化をセンサーで測定し、データとして可視化する。小さな変化を積み重ねていくことで「なんとなく」ではなく、身体を理解したうえで選ぶ感覚を持つことができる。

背景には、妊活を取り巻く環境の変化がある。仕事との両立や通院の負担など、妊活は個人の努力だけではどうにもならない場面も多い。だからこそ自宅で無理なく続けられるkeggのようなツールは、女性自身が意思決定できるようにするとともに、日々にゆとりをもたらす存在になる。
アメリカではすでに約10万人が利用。日常的に身体と向き合う方法として広がりつつあるという。
keggの日本展開を進めるフェルマータの代表取締役・杉本亜美奈は、フィガロジャポンBusiness with Attitudeアワード2021の受賞者でもある。

杉本は、女性の健康課題をテクノロジーで解決しようとするフェムテック領域を日本で切り拓いてきたひとり。約10年前に出合ったkeggという技術に可能性を感じ、制度や文化の壁と向き合いながら日本での社会実装を進めている。
「自分の身体を理解し、選べる環境を広げたい」
その思いのもと、長い時間をかけて実現した今回の日本上陸。keggはクラウドファンディングでの販売を経て2026年6月以降、fermata store やAmazonなどのオンラインを中心に一般販売を順次開始する予定だ。
- text: Ayumi Yasuda(Routusworks)