パリ街歩き、おいしい寄り道。

フォンタン=ラトゥール展と14席の小さなビストロ。

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リュクサンブール美術館で9月14日から開催の
アンリ・フォンタン=ラトゥール展に行った。
お花の絵画をとても見たくて出かけて、それはもう
引き込まれるものばかりだったのだけれど、
晩年に制作された、音楽からインスピレーションを得て
描かれた作品にも、ものすごく惹かれた。
その場で、元となった楽曲を聴きたくなった。


お昼の、わりと美術館が空く時間にじっくり見て、
ランチタイムのラストオーダーに間に合うよう見計らい
マルシェ・サンジェルマンの脇にある小さなビストロ、
ル・プティ・ヴァテル(5, rue Lobineau 75006 Paris)へ。
黒板メニューには、キャロット・ラペや
グリルしたピーマンのサラダが前菜にあって、
メインも、牛ほほ肉の煮込み料理だったり、
シンプルな味わいの食堂ごはんがぎっしり並んでいる。
実際とても優しいお料理で、たまに食べたくなるのだ。
この日はレンズ豆のサラダと、仔牛のソテーを注文。
やっぱりここのお料理は身体が休まるなぁと思いながら
のどかな気分になれる店内で、ほっと一息ついた。

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川村明子

文筆家
1998年3月渡仏。ル・コルドン・ブルー・パリにて料理・製菓コースを修了。
朝の光とマルシェ、日々の街歩きに日曜のジョギングetc、日常生活の一場面を切り取り、食と暮らしをテーマに執筆活動を行う。近著は『日曜日はプーレ・ロティ』(CCCメディアハウス刊)。


Instagram: @mlleakikonotepodcast「今日のおいしい」 、Twitter:@kawamurakikoも随時更新中。
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