Editor's Blog

監督の心遣いにキュンとくる、映画『ワンダーウーマン』。

こんにちは!
FKJ×Tom Mischの「Losing My Way」を見つけてから2日に1回はリピートしている編集REIです!

 

先週、映画解説者の中井圭さん主催「映画の天才(※1)」で、映画『ワンダーウーマン』をひと足お先に拝見してきました!

これがもう。
アニメとファンタジーを苦手とする私も前のめりになり、
気づいたらエンディングを迎えているほどあっという間に感じた、久しぶりの私的ヒット!(以下、あくまで個人的な感想です。)

何がそこまで、と言われたら、わたしは本作の舞台となる戦争の描き方を褒め称えたいです。

少し省略しますが、本作の中盤まで描かれるのは、凶悪のドイツ軍 V.S. ダイアナ率いるヒーロー軍という構造。

wonderwoman-08.jpg(c) 2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC

この時点で、私としては問題発生です。
ファンタジーという建前はありつつも、ダイアナの敵対する相手として「ドイツ」という国名を出してしまっているのです。

前半から中盤にかけて描かれた、ダイアナの純粋無垢な人柄と勇姿を目にしてしまった以上、心優しい彼女でさえも憎む相手ととれる構図に気が付いたとき、
なんだかドイツ軍への憎悪を洗脳されているような気持ちになってしまいました。

ドイツ軍が悪い、悪くない、などそういった善悪の問題ではなくて、
いまこの映画をドイツの人々が隣で観ていたら、と考えると集中できなくなってしまい。

wonderwoman-11.jpg(c) 2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC

しかし!そんな不安を打ち消してくれるのが、この映画のグッとくるポイント。
ここから先はネタバレになるので書けませんが、
鑑賞後、なるほど、ファンタジーはこういう描き方で私の心を救ってくれるのかと、新たな発見をしたような気がしました。

ほかにも、歴史や常識を知りすぎた私たちを初心に返らせてくれるダイアナのセリフや、ジェンダーにかかわらない、人と人としての愛の形が、
ファンタジーという体裁をとることでナチュラルに表現されていて、すっと納得できる形になっています。

wonderwoman-09.jpg(c) 2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC

久しぶりの高揚感……
石垣島の海を1時間眺め続けた後のような、クリーンな心を取り戻しました。

映画の天才(※1)
映画解説者の中井圭さん、コピーライターの石田文子さん、デザイナーの田尻博美さん主催のプロジェクト。これから公開になる映画の魅力をクチコミで拡げ、本当に面白い映画の認知度を上げるために、試写会を中心とした企画を開催している。
eiganotensai.com

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