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北アルプス国際芸術祭、番外編。

こんにちは。フィガロ編集部のMIです。先日レポートをアップした「北アルプス国際芸術祭」。長野県信濃大町で開催中の芸術祭は、今年が第一回目。国内からは、目、淺井裕介さん、栗林隆さんなどそうそうたるアーティストが参加しています。詳しくはこちらの記事をご参照いただくとして。

近所でも観光地でも、町を歩くのが好きな私にとって、道端や建物の様子を観察するのはもはや趣味の一環。何気ない道の隅っこに、よく見るとアーティスティックなオブジェがたたずんでいたり、植物の生え方&組み合わさり方がどこかユニークだったり……。かつて赤瀬川原平さんや南伸坊さんらが路上観察学会として活動し、「トマソン」(無用の長物なのに、芸術的なまでに美しいもの)を見出していたように、どこかおかしな&美しい物体・風景を見つけると、胸が高鳴ります。

今回、北アルプス国際芸術祭を回るために歩いていた道中で、心躍る路上観察の収穫がありました。こちらで番外編として、いくつかご紹介したいと思います。

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フェリーチェ・ヴァリーニの作品エリアで発見した植物たち。背景の青い建物とあいまって、この木々の並び、色み、素材のバランス感がたまりません。

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こちらもフェリーチェ・ヴァリーニのエリアにて。木材が収納されている建物だと思いますが、左下にちっちゃな屋根みたいなものが!木材が長すぎて出っ張ってしまっているのを覆うためでしょうか……。

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そしてこちらは仁科三湖エリア。廃屋に隣接する石垣から飛び出るように生えている木のスタイルが絶妙です。しかもこの建物、地下にもスペースがありました。

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同じく仁科三湖エリアの道中で、アーティスティックなスポットが目に入りました。鮮やかなブルーに、ランダムに置かれた木と石。どこか「もの派」を感じさせます。手前にラフに置かれた枝も良い配置。

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これもすごい!!おそらく適当に立てかけられただけかと思うのですが、美しい……。そして、木材を支える古木の風情たるや。

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この長屋にも驚きです。なんだか可愛い。左側の窓の柵にあるジグザグの装飾が効いています。

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信濃大町は豊富な水に恵まれた地域。町中にもたくさん水を感じるスポットがあります。こちら、なんと、民家の下を川が流れています。

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これ、なんだと思いますか?なんと、タクシーを呼ぶ専用の公衆電話(の残骸)。かつてはこういう電話がここにあったそうです。いまは使われていません。

と、いろいろとご紹介しましたが、信濃大町の町並みは、個人的にとてもツボでした。芸術祭を訪れたら、ぜひ路上観察をして、お気に入りの場所を見つけてみてください。そんな楽しみも、芸術祭の醍醐味のひとつです。

北アルプス国際芸術祭2017~信濃大町 食とアートの廻廊~
開催期間:開催中~7月30日
開催場所:長野県大町各所
料金:一般¥2,500(作品鑑賞パスポート)

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