おいしい料理求めて、まりモグがゆく。

恋い焦がれ、いま再び......
香港の風を求めて龍天門へ。

こんにちは。まりモグ第二弾をおおくりいたします。

私ごとで恐縮ですが、年末年始はモグ担らしく食の都・香港へ行ってきました。修業のごとく、ひたすら中華だけを食べ続けた4日間。(その際のレポートは4月に公開します)その結果、身体の芯まで広東料理に染まり、日本に戻ってもなおチャイナを求めていました。

そんな折、パリからコーディネーターさんが来日。食べたいものを訊いたところ、和食ではなく「おいしい中華」とのこと。パリ在住の方って、おいしい中華に飢えているケースが少なくないのです。そこでひらめいたのが編集部からもほど近い、ウェスティンホテル東京の龍天門。誰もが知る名店で、編集部の自称カレー部(1人)MSも、ここの冷やし坦々麺食べたさに、ウェスティンで結婚式を挙げたほど。

今回は、2月28日まで平日限定で開催されている「職人たちの食卓~香港ローカルフードプロモーション~」に的を絞りました。上記の冷やし坦々麺など、通常メニューも楽しめるのですが、ちょっとマニアックな味が55種類ほど楽しめるのです。まさに……香港ロスな私にぴったり! 同じく香港好きな副編KIMと3人で、龍天門のトビラを叩きました。

この企画、1皿¥2,592という均一価格ということもあり、メニュー選びに集中できます。国内だとなかなかお目にかかれない魚のくちびるの炒めものなど、目移りしてしまうのですが、3人意見が一致したのがこの「鴨舌のニンニク揚げ」。

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しっかりした鴨の肉質と旨味、加えてビールがすすむパンチの利いた味付けで、もくもくと食べ続けた私たち。合間に見え隠れするパクチーが爽やか。おかげさまで、いいスタートを切れました。ビールも完飲したところで、KIMが紹興酒を発注。甕出しってやっぱりいいですよね。カドがなくて、まろやか。

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中華は、焼き物のほか、スープ(湯)、炒め物、それから締めを頼むのが定説なので、我々もこれにのっとりアクセル踏み始めました。冷蔵庫に腐乳の瓶を潜ませているという生粋の腐乳ラヴァーKIMとこれまた意見が合致し、「青菜の腐乳炒め(こちらは一般メニュー)」をつつきつつ、紹興酒をチビチビ。

魚の出汁がしっかり感じられる白濁色のスープは、コクがありながらも後味がしつこくないので、ほかの料理の合間にこれまたチビチビ。

そのほか、春巻き(夜でも楽しめる飲茶がうれしい!)や焼き物の盛り合わせなどバランスよく注文。結構食べたのですが、締めはマスト!と一般メニューから件の坦々麺と、キャンペーンメニューから「漁村の香りの炒飯」というW炭水化物攻撃を仕かけました。名物坦々麺は、相変わらずのおいしさ。複数のスパイスによるきれいな辛みがすっと鼻から抜けます。麺と同時進行でいただいたローカル感満々の炒飯がその日いちばんの大ヒット! 卵とニラと、見た目はかなりシンプルなのですが、口に含むとおいしさ爆発。魚醤でしょうか。安心感のある醤油の味+αの旨味がたまりません。3人揃ってすべて完食いたしました。

月曜限定で、ローカルフードの食べ放題も実施しているようなので、私のような香港好き且つ育ち盛りの人にはぴったりです。

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今日の明瞭会計

→ビール1杯と甕出し紹興酒×?杯、料理9品で¥35,880。サービス料も入ってこちらのお値段でした。

ウェスティンホテル東京 龍天門@恵比寿
東京都目黒区三田1-4-1 2F
tel:03-5423-7787
www.westin-tokyo.co.jp

 

 

 

まりモグ

幼少期から北京を拠点にアジア、欧米、太平洋の島々などを旅し、モンゴルの羊鍋からフランスのエスカルゴまで、さまざまな現地の料理を食べ歩く。特に香港は、多い時で年4回のペースで通うほどの“香港迷”。食べ過ぎ飲みすぎがたたり、28歳で逆流性胃腸炎を発症。ワイン好きが高じて、2021年にJ.S.A.認定ワインエキスパートを取得。

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