心と身体を元気にする、薬膳レシピ

山菜とあさりのパスタでデトックス。

ボストンに戻りました。雪も残っているしまだまだ春は遠い気がしますが、それでもここ数日で氷点下になることがなくなったようなので、もう春はすぐそこまで来ているのかもしれません。

日本を発つ前に、日本の春を感じるものを食べておこう!と作ったパスタをご紹介しますね。

秋冬は寒さに備えてカラダも「溜め込もう」とするのですが、春になって暖かくなってくるとカラダも目覚めてリセット。いらないものを「排出していこう」とします。そこで食材でもデトックスを助けてあげると効果的。日本でも昔から「春は苦みのある山菜を食べて解毒して」と言われますが、ほろ苦さのあるタラの芽もまさにそんな山菜。同じくデトックスに良い旬のアサリを合わせました。サブ食材のオリーブやタマネギもデトックスに一役買っています。

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パスタの味付けに関しても秋冬は潤い対策にもなるこってりクリーム系が良いのですが、立春を過ぎたらあっさりオイル系にシフトするのがオススメです。デトックスしようとしているときにこってり系はNG。そしてさらにトマトを使うのがオススメ。この時期傷めやすい肝に働きかけるからです。

タラの芽は意外に使いやすい食材。どう使ってよいかわからないとおっしゃる方のために下処理の前後を写しておきました。はかまを取って硬い部分を落として。天然のものは軽く下茹でしてから使ってくださいね。このくらい小さな栽培ものは、私は水にさらすだけで使っています。トゲがついている場合があるので気を付けて。天ぷら以外にもぜひいろいろと使っていただきたい食材です。

- タラの芽とアサリのパスタ -

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【材料】(1人分)

  • タラの芽 小5~7個
  • アサリ 10個(120gくらい)
     
  • A) ミディトマト 2個
  • A) ブラックオリーブ(種抜き) 2個
  • A) タマネギ みじん切り 大さじ2
  • A) ベーコン 1/2枚
  • A) アンチョビ 1枚
  • A) にんにく みじん切り 少々
     
  • スパゲッティー二 70g
  • 塩 ひとつまみ
  • こしょう 少々
  • 酒 大さじ1
  • EVオリーブオイル 大さじ1
  • (きび砂糖 適宜)

【作り方】

  1. パスタを茹でる湯を沸かしておく。アサリの砂抜きをする。ミディトマト、オリーブ、ベーコン、アンチョビは粗みじん切りする。
  2. パスタを茹ではじめる。
  3. フライパンにEVオリーブオイルを入れて熱し、Aを入れて炒める。
  4. 3.にタラの芽、アサリ、酒を加えて蓋をし、アサリが開いたら塩こしょうで味を調え、火から下す。(トマトの酸味が強い場合、きび砂糖少々を加える)
  5. 4.にスパゲッティーニを加えて混ぜ、器に盛って分量外のEVオリーブオイルを回しかける。

ちづかみゆき

料理家・国際中医薬膳師。身体を壊したことがきっかけで薬膳を学び資格を取得。上海、ボストンで活動後、東京に拠点を移す。旬食材の効能を活かした心と身体に寄り添うレシピを提案。料理教室meixue(メイシュエ)主宰。雑誌、企業へのレシピ提供、コラム執筆などを行う。近著に「暮らしの図鑑 薬膳」「巣ごもりごはん便利帳」など。
http://meixue.jp
Instagram: @miyukichizuka

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