ファースト バカラ
桜が咲き始めましたね。
デコラトリスの多賀谷洋子です。
6年間お休みしていたテーブルデコレーションの教室
「パリスタイル」を
昨年から少しずつ再開させています。
月に一度だけ
季節のフラワー&スタイリング実践するクラス
「quatre saison」を
VMD等スタイリングを長年お手伝いをさせていただいている
テーブルクロス老舗ブランド「ボーヴィレ」のショールームにて
開催させて頂いています。
4月のレッスン前は出張等で慌ただしくなる為、早々と準備。
皆様にアレンジ頂くフラワーの試作と、
デモテーブル等に使用するアイテムを確認しました。
今回のテーブルフラワーには
パリスタイルのモダンでエレガントなブーケロン。
ちょうど昨年、
ハイジュエラーの催事に搬入させて頂いたフラワーデザインを
旬の花でカスタマイズしています。
モーブの小花セリンセ
美しいです
グラスと花器は、
BACCARAT rohan
日本ではローハンと表記されますが、
当然のことながらフランス人はローアンと言います。
19世紀、パリ万博に出展されたデザインで、
このクープは20世紀前半のオールドバカラ。
グラヴィール装飾の
繊細でエキゾチック、そしてエレガントなデザインが気に入り、
20代前半にパリで購入した
私のファーストバカラです。
西洋美術や建築史が大好きだった私は、
当時から、仕事用フライトバッグに
ブランド名艦や
テーブルウエアのカタログを入れて持ち歩き
心躍らせながら、休憩や隙間時間に眺め
(本当は、フライト中読書は禁止でしたが。。。)
バックストーリーや商品の名前由来等を知ることに
無上の喜びを感じていました。
にも関わらず、
このクープは拙著スタイリングに使用しましたが、
ヴァースは、その存在すら忘れ、
長らくしまいこんでいました。
時の経過と共に、
このヴァースは本国でも廃番となり、今や、レアアイテム。
古いものとの邂逅は、
かえって新鮮。
どんなお花を入れるか、
イマジネーションを膨らませているこの頃です。
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