フィガロが選ぶ、今月の5冊 印刷や装丁も美しい、話題のパリガイド待望の日本語版。
Culture 2017.02.25
『マ・ヴィ・ア・パリ 私のパリ生活』
ブノワ・アスティエ・ド・ヴィラット、イヴァン・ペリコリ著・写真 藤田美香、高崎順子訳
エディション・アスティエ・ド・ヴィラット刊 ¥8,640
家具と白い陶器のデザイナーであるイヴァン・ペリコリとブノワ・アスティエ・ド・ヴィラットが1996年に創業した「アスティエ・ド・ヴィラット」は、18世紀パリの手工芸技術を継承してきた。手作りの陶器のほか、耽美な活版印刷の手帳、香水などを手がけてきた彼らによる初の出版物が本書。待望の日本語版でも文字は活版印刷、三方が金のクラシックな装丁はオブジェのような美しさ。骨董商に精肉店、パン屋、カフェ、花屋と、街を探索するように読み込みたくなる。
*『フィガロジャポン』2017年3月号より抜粋
texte:HARUMI TAKI