故郷探し・実母探しの感動の実話をもとにした『LION』。

Culture 2017.04.18

実話をもとにネットを活用、現代の"母を探して三千里"。
『LION/ライオン 25年目のただいま』

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日銭を稼ぐ兄のお伴の途中、5歳の少年サルーは片田舎の駅ではぐれちゃう。未知の大都市コルタカ(旧名カルカッタ)まで回送列車で運ばれ、宿無しの子らが集う通路で危うく拐われかける。兄弟の睦まじさがうららかな導入部の歯切れのよさ。気づけば、迷子の少年の遥かな旅路をハラハラ見守ることになる。異国で成長した少年の執念の故郷探し、実母探しも感動的だ。彼に安らぎを与え、報われずとも泣きごとを言わない、翳りを秘めた養 母の良心をニコール・キッドマンが好演。

『LION/ライオン 25年目のただいま』
監督/ガース・デイビス
2016年、オーストラリア映画  119分
配給/ギャガ
TOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて公開中
http://gaga.ne.jp/lion

*「フィガロジャポン」2017年5月号より抜粋

réalisation : TAKASHI GOTO

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