セシリエ バーンセンに恋をして。
おしゃれ好きなもので......
お恥ずかしながら、かれこれ10年以上も前、世間で当時騒がれていたメイドカフェで働かないか? と声をかけられたことがありました。そのときは縁がなかったのですが、そしてコスプレーヤーではありませんが、あのメイド特有のファッションには、ぐっとくるものがあります。映画『8人の女たち』のエマニュエル・ベアールに『グランド・ブダペスト・ホテル』のレア・セドゥ。『バベットの晩餐会』に登場するメイドの元料理人、バベットのエプロン姿も清潔感があって好き。黒と白に秘められた禁欲的なムードのせいなのか、あのミステリアスな女性像に憧れます。
話がそれましたが、いま最も注目されているブランドのひとつ、コペンハーゲン生まれの「セシリエ・バーンセン」にも同じような空気を感じています。甘いレースやチュールをふんだんに使っているのに、どこかストイック。メイドや修道女のコスチュームのように、控えめで、“黒子的”な雰囲気に包まれています。だからこそ、大人にも丁度いい甘さなのかもしれません。
付け襟が欲しいなぁと思っていたら、春夏シーズンはぼーっとしている間に即完売。なくなく涙をのむことに……。そこで今回は入荷したその日にドーバー ストリート マーケットに駆け込みました。いまは白いTシャツの上に重ねて楽しんでいます(暑いけれど我慢)。寒くなったらニットに合わせたいです。
編集KAE
ランウェイでスタイリングしていたみたいに、センターをちょっとずらして着るのがお気に入り。