TOKYO世界ごはん巡り。 今宵の大人ディナー、どこの国の料理を食べる?

Gourmet 2016.07.01

優しい味わいのヴェトナム料理から本場のインドネシア料理、北欧の最先端料理まで、大人のためのちょっとおしゃれなディナーにぴったりな最新店を厳選。『フィガロジャポン』本誌では紹介していない+αのメニューも掲載!

ピュアなヴェトナミーズを、ナチュラルワインと。

VIETNAM
スガハラ フォー/駒場東大前

「きれいなワインと優しいヴェトナム料理」のコンセプト通り、洗練されたおいしさで人気上昇中の一軒が松見坂の「スガハラ フォー」だ。フレンチのスフレオムレツのような「今日の卵焼き」や、ネギトロをアジアンテイストでいただく「エゴマディライト」といったモダンなアレンジは、すべて主人である菅原勉さんのアイデア。ヴェトナム料理は独学だが、ワイナリー勤務をはじめ、5年間におよぶオーストラリアでの生活の中で出合ったヴェトナム料理店の味が、基本になっているそう。おすすめはやはりフォー。透明感のある無化調スープは飲み飽きないナチュラルな味わいだ。

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「 牛肉のフォー」¥1,296。しっとりとした牛モモ肉のローストビーフやハーブをのせて。

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日によって具材と値段が変わる「今日の卵焼き」。取材時は、鶏スープで柔らかく煮込んだ牛バラ肉の塊入りで¥1,260。メレンゲ状のフワフワした食感が新しい!

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「蒸し貝」¥1,944。写真はホンビノス貝。とろみをつけた鶏スープは貝の旨味も相まって飲み干したくなるおいしさ。

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「エビと豚バラ肉の生春巻き」2本¥820。1本¥410から注文可。エビと豚バラ肉は鶏スープであらかじめさっと下味を付けるなど、丁寧な下ごしらえが洗練された美味を生む。ピーナッツソースを付けて召し上がれ。

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「エゴマディライト」1個¥410。干しエビやライムリーフ、ナンプラーなどで味付けしたネギトロをエゴマで巻いて頰張れば、エキゾティックな味わいが口中に広がる。

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「チャーカー(揚げ白身魚と春雨の炒め)」¥2,678。米粉を付けてカラっと揚げた衣が軽く、酸味のある春雨マリネとディルでさっぱりいただける。


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ワイナリーで働いた経験もある菅原さんだけにお酒のセレクトにも一家言あり。柑橘系の爽やかなテイストのナチュラルワインを中心に揃える。グラスワイン¥700〜
 

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スガハラ フォー/Sugahara Pho

東京都目黒区大橋2-8-21 1F
Tel.03-6407-0562
営)17時30分~22時L.O.(火) 12時~14時30分 L.O.、17時30分~22時L.O.(水~日、祝)
休)月、6/26~29
予約したほうがいい
予算:昼¥1,000~、夜¥3,500~
※カードは¥15,000~使用可

*『フィガロジャポン』2016年8月号より抜粋

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優しい味わいのヴェトナム料理から本場のインドネシア料理、北欧の最先端料理まで、大人のためのちょっとおしゃれなディナーにぴったりな最新店を厳選。『フィガロジャポン』本誌では紹介していない+αのメニューも掲載!

小さなメソンでいただく、現代版スペイン郷土料理。

SPAIN
エスタシオン/神楽坂

バルセロナの裏路地を彷彿とさせる、神楽坂は石畳の階段の途中に佇むスペイン料理店。野菜料理とロゼワインをテーマに「スペイン各地の郷土料理を現代的な感覚で提供したい」と野堀貴則シェフ。おなじみのガスパチョはイチゴやホタテをあしらい、見た目にも美しいひと皿に昇華。シェフが直接買い付けた味の濃い四季折々の野菜や、お米にも合うスペインのロゼワインを約30種揃え、ワインラヴァーからの支持も厚い。バルとレストランの中間的なメソン(食堂)が目指すスタイルだ。

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「地鶏のエスカベチェ」¥2,300。鶏の骨付きモモ肉をオリーブオイルとビネガーで煮た後、煮汁に漬け込む。レンズ豆を添えて。ワインはグラスで¥800から用意する。

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2~3人でシェアして楽しめる「エビと魚介のメロッソ」¥2,800。エビと魚介の出汁をベースにトマトソースやパプリカのソースを加え、オジャ(鉄鍋)で煮込んだ逸品。そのほか旬野菜の炊き込みご飯などもあり、パエリアだけではないスペインの米料理の幅広さを楽しめる。

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夏期メニューの「サルモレホ」¥1,400。具だくさんの食べるスープ。濃厚ながら、あと味はすっきり。

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「真ダコのプランチャ」¥1,600。コクのあるパプリカソースがやわらかなタコと相性ぴったり。添えられた旬の野菜も味が濃く滋味深い。
 

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エスタシオン/Estación

東京都新宿区神楽坂3-6 カーサピッコラ神楽坂1F
Tel.03-5225-3808
営)18時~23時 L.O.
休)日
※夏季休暇あり
予約したほうがいい
予算:¥6,000~

*『フィガロジャポン』2016年8月号より抜粋

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ギリシャ料理をスタイリッシュに!
ウワサの海外第1号店。

GREECE
アポロ/銀座

銀座の話題スポット「東急プラザ銀座」。その11階に誕生した「アポロ」は、シドニー発のギリシャ料理店。本店はハリウッドスターやモデルといったゲストも多い人気店だ。世界無形文化遺産でもあるギリシャ料理は、新鮮な野菜や魚介、オリーブオイルをふんだんに用い、素材のよさをシンプルに引き出す素直な味が魅力。日本初上陸の同店では、ラムやオージービーフ、和牛の炭火焼きをはじめ、ボックス入りのピタブレッドと食べるタラマサラータや8時間煮込んだラムなど進化形の料理も豊富。ギリシャ流に1皿をシェアして楽しみたい。

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手前から、「ラムショルダー ザジキソースとレモン」¥3,456。8時間煮込んだラムは、ヨーグルトベースのザジキソ ースと一緒に。奥はオリジナルカクテルの「ティアーズ オブ キオス」¥1,404

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「タラマサラータ」¥1296。魚の卵にレモン汁とオリーブオイルを混ぜたもの。こっくりとした味わい。モチモチのピタブレッドにディップして食べるのが定番だ。

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「“レモンパイ” アポロスタイル」¥1,728。メレンゲの下にはビスケットと、酸味を利かせたレモンクリーム。


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「グリークサラダ」¥1,728。大ぶりにカットしたキュウリ、トマトにカラマタオリーブとフェタチーズをのせた名物料理。オリーブオイルと塩でさっぱりいただける。少しクセのあるチーズがいいアクセントに。
 

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今年3月31日にオープン。シドニー本店は、ギリシャ系オーストラリア人のふたりが始めた。「TheAustralian Hot 50 Restaurants」を3年連続受賞するなど、いまや大人気店に成長。
 

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アポロ/The Apollo

東京都中央区銀座5-2-1 東急プラザ銀座 11F
Tel.03-6264-5220
営)11時~22時L.O.
※ランチメニューは15時30分まで
休)施設に準ずる
予約したほうがいい
予算:昼¥3,000~、夜¥5,500~
http://theapollo.jp

*『フィガロジャポン』2016年8月号より抜粋

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インドネシア人シェフが生む、スパイスのハーモニー。

INDONESIA
アンカサ/恵比寿

多民族国家ゆえ、豊かな食文化を持つインドネシア。天然香辛料の宝庫だけに、多彩なスパイスをふんだんに使った料理が中心だ。ここ恵比寿の「アンカサ」では、「ナシゴレン」や「サテ」など日本人にもおなじみのインドネシアの味をよりモダンにアレンジして提供。「黒毛和牛のコロッケ」など、日本食材を用いたオリジナルメニューも楽しませてくれる。数々の名ホテルで修業を重ね、一国の大統領のプライヴェートシェフも務めていたバスティアン・ムントゥが繰り出す上質な現地の味を、ラインナップ豊富なワインとぜひ。

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「ナシ・チャンプル 大皿で作るピリ辛混ぜご飯」¥1,500。ココナッツミルクと一緒に茹でたタイ米と、ナッツやチキン、テンペなどを混ぜてからいただく。

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「サテ・アヤムマドゥラ」¥950。ピーナッツソースを絡めて食べるジャワ島名物の焼き鳥。コクはあるのに決してくどくないソースに、シェフの実力が感じられる。

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「ガドガド 甘辛ピーナッツソースの茹で野菜」¥880。屋台でも定番の、温かい茹で野菜のサラダ。甘さがキリッとしまったソースがおいしい。

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「白身魚のチリトマトソース和え」¥1,800。淡く優しい味わいの白身魚のソテー。細かく刻まれたトマトがみずみずしく、チリの辛さが心地いい。


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インドネシアのビールはもちろん、約50種揃うワインも自慢。グラスワインは¥680~用意。

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アンカサ/Angkasa

東京都渋谷区恵比寿南1-11-1 松本ビルB1F
Tel.03-5724-3542
営)11時30分~14時L.O.、18時~23時L.O.(火~金) 18時~23時L.O.(土) 18時~22時L.O.(日、祝)
休)月
予約したほうがいい
予算:¥5,000~
http://angkasa.jp

*『フィガロジャポン』2016年8月号より抜粋

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優しい味わいのヴェトナム料理から本場のインドネシア料理、北欧の最先端料理まで、大人のためのちょっとおしゃれなディナーにぴったりな最新店を厳選。『フィガロジャポン』本誌では紹介していない+αのメニューも掲載!

ヨーロッパ最西端国が誇る、マイルドな魚介料理。

PORTUGAL
食堂ヒゲ/池尻大橋

「バカリャウ(塩漬けにした後、乾燥させたタラ)のコロッケ」などポルトガルの代表的な料理を中心に、ブラジル料理も数種提供する世界料理の新星。「素材の味を生かしたホッとする味わいがポルトガル料理のよさ。ポルトガル領だったブラジルにも同じニュアンスを感じますね」とは、その両国の料理店で修業を積んだオーナーの阿部知寧さん。化学調味料を一切使わないその味は、おうちご飯のような温かさの中、エキゾティック度も十分に感じられる。

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「魚介のカタプラーナ」¥2,800。ポルトガル南部アルガルヴェ地方に古くから伝わる郷土料理。エビ、パーナ貝、イカなどの魚介類を、エビから取った出汁とともに鍋で蒸し煮。

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「豚肉とアサリのアレンテージョ地方の炒め物」¥1,700。赤パプリカを発酵させたペーストで豚肉をマリネ。独特の風味がクセになる。ポルトガルの微発泡ワインヴィーニョ・ヴェルデと。フレッシュな飲み口が心地いい。「ガタオ」グラス¥500

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「バカリャウのコロッケ」8個で¥1,120。ほどよい塩味がワインとも相性抜群だ。

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「エスカベッシェ・デ・ペイシェ」¥700。オリーブやパプリカが添えられた魚の南蛮漬け。白ワインヴィネガーを利かせた、優しい酸味。
 

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食堂ヒゲ/Shokudo Hige

東京都目黒区青葉台3-10-11 青葉台フラッツ101
Tel.03-6455-0894
営)12時~14時30分L.O.、 17時~22時L.O.(月~金) 15時~22時L.O.(土、日、祝)
不定休
予約したほうがいい
予算:昼¥1,000~、夜¥3,000~

*『フィガロジャポン』2016年8月号より抜粋

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優しい味わいのヴェトナム料理から本場のインドネシア料理、北欧の最先端料理まで、大人のためのちょっとおしゃれなディナーにぴったりな最新店を厳選。『フィガロジャポン』本誌では紹介していない+αのメニューも掲載!

ムニュユニークで魅せる、華麗なる北欧とフレンチの融合。

DENMARK + FRANCE
スブリム/新橋

世界の美食家たちが注目するニューノルディック・キュイジーヌ。そのエッセンスを加味し、新旧フレンチとの軽やかな融合を楽しませてくれる希少な店。それも「タテル ヨシノ」でフレンチの基礎を学び、パリの「アストランス」、デンマークの星付き店「レストランAOC」で修業した加藤順一シェフなればこそ。「北欧料理の鍵は発酵食品と乳製品」のため、同店では自家製チーズを使ったひと皿など、北欧らしいシンプルさを前菜で打ち出す。対して主菜は「和牛のロティ」といった安定感のあるフレンチを供するなど、緩急自在なコースの流れも魅力的だ。

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料理はすべて¥10,800のコースより。牛乳と生クリームで作る自家製フレッシュチーズ。アスパラガスとブロンズフェンネル、ハーブオイルを使ったすがすがしい風味のグリーンソースと。ワインはグラス¥1,500~

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透けるほど薄くスライスした黄色いニンジンの下には、レアにソテーしたホタテやエルダーフラワー、ニンジンのピュレなどが隠れている。フレッシュなニンジン本来の味とハーブの香りが混じり合い、なんとも心地いい前菜。

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バラの風味を付けたお酢のムースを凍らせ、マスカルポーネと合わせたデザート。ラズベリーとバラのシャーベットも添えられ、香り豊か。コースには、ほか3種ほど小さなデザートが含まれる。

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こちらも¥10,800のコースからの1品「カニ ブロッコリー」。タラバガニのマヨネーズ和えと甘みのあるタマネギに添えられた、薄いブロッコリーのスライスが斬新。ピスタチオのソースをかけて。魚介・野菜・ナッツの組み合わせはノルディック料理の定番。
 

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テーブルを飾る小鳥やキノコのオブジェはオーナー山田栄一さんのセレクト。
 

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スブリム/Sublime

東京都港区新橋5-7-7 ロイジェント新橋B1F
Tel.03-3578-8831
営)12時~13時L.O.、18時~20時L.O.
休)日、7/3~10
要予約
予算:昼¥5,000~、夜¥15,000~
www.sublime.tokyo

*『フィガロジャポン』2016年8月号より抜粋

photos:KAYOKO UEDA , HAJIME TOMIZAWA , texte:KEIKO MORIWAKI

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