パフェ日記 #03 銀座散策の合間にチョコレートパフェでパワーチャージ。
Gourmet 2017.07.29
パフェが大好きなエディターが、いま食べるべきパフェを厳選して紹介する短期集中連載「パフェ日記」。第3回では、ベルギーのショコラティエ「ピエール マルコリーニ」が作り出す、チョコレートが主役のパフェをフィーチャー。
7月9日
最近人気ではあるけれど、もともとパフェってどこかクラシカルな食べ物な感じがしませんか? 銀座は古くから商売の街ということもあって、パフェを出す老舗のパーラーも数多いのです。昔ながらの古典的なパフェもあれば、食べるのがもったいなくなるアーティスティックなパフェも。もちろんフルーツパフェにはじまって、王道のチョコレートパフェまで……。炎天下の街を歩いていたら、濃密なチョコレートパフェが食べたくなりました。
そんな時に向かうのが、ベルギーのショコラティエ「ピエール マルコリーニ」。先に書いたような老舗とは違いますが、チョコレートの人気に火をつけたといってもいい人気のショコラティエのショップは十数年を経てすっかり銀座の街になじんでいます。そんなマルコリーニがつくるチョコレートパフェは、意外にもチョコレートとバナナという懐かしさを感じさせる組み合わせ。聞けばパフェは、ベルギーはもちろん、ニューヨークやパリにもない、日本だけのオリジナルメニューだとか。どこか親しみを感じさせます。
フルーツが主役のパフェだとひとつひとつ丁寧に食べてしまいますが、ピエール マルコリーニのチョコレートパフェはグラスのなかに重ねられたいろいろなチョコレートを混ぜ合わせるのがおすすめ。グラスの頂上に乗せられたチョコレートのアイスクリームは、カカオバターをしっかり含んだオリジナルクーベルチュール。まずはこのアイスクリームでマルコリーニらしい濃密なチョコレートを味わったら、次は脇に添えられたチョコレートクリームに。カカオチョコレートとホワイトチョコレートのクリームはそれぞれ単品でもおいしいけれど、アイスクリームに絡めて食べるとひとつひとつでは味わえなかった奥深さが出てきます。多少行儀が悪くても、グラスの中をかき混ぜながら食べると、ひとつのグラスのなかにいろいろなチョコレートが詰め込まれていることがわかります。
あんなに混ぜ合わせたのに、食べ終わる頃にはグラスはすっかりきれいになっています。濃厚なチョコレートだけど、ここのパフェは飽きることなくペロリと食べきれてしまう。チョコレート色の店内でしっかり休んだら、再び炎天下の街へ。銀座は表通りから少し中に入ったお店やギャラリーこそが面白い。ついつい歩きすぎてしまうこの街で、チョコレートパフェが疲れを癒やしてくれるのです。
東京都中央区銀座5-5-8
Tel. 03-5537-0015
営)11:00〜20:00(月〜土)11:00〜19:00(日、祝)
不定休
http://www.pierremarcolini.jp/
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photos : TORU KOMETANI, réalisation : YOSHINAO YAMADA