篠原ともえ、あらためて直島へ 直島|自然と建築、芸術作品が調和した美しい空間。
Travel 2022.09.10
自然と調和する屋外作品や地方のミュージアムを巡るなど、アートを目的にして旅することって素敵! 今回、約30年前からアートサイトとして歩み始めた直島に、篠原ともえが訪れた。『瀬戸内国際芸術祭』が開催される今年は、新ギャラリーもふたつ登場。自身もアーティストとして活躍する篠原ともえが注目する、直島の見どころとは?
ヴァレーギャラリー
屋外エリアと半屋外建築で構成されたギャラリー。安藤忠雄建築の特徴的なスリットから、雨や風、光など、自然の呼吸を取り入れている。
ワンショルダーワンピース¥110,000、ハイネックシアープルオーバー¥28,600/ともにイッセイ ミヤケ パールイヤリング¥81,400/ヤヌカ クリアバングル¥48,400/シリ シリ ブーツ¥52,800/アンチショルド(アンチショルド カスタマーサポート) タイツ/スタイリスト私物
3月に誕生した、安藤忠雄の建築と草間彌生や小沢剛の作品を鑑賞できる新ギャラリー。1966年、草間がヴェネツィア・ビエンナーレでゲリラ的に発表した『ナルシスの庭』は、「あなたのナルシシズムを販売します」と看板を掲げて芝生に敷き詰めたミラーボールを販売したもので、草間の名を世界に知らしめるきっかけとなったインスタレーション。屋内外合わせて1700個ほど設置されたミラーボールに映り込む自分の姿を眺めて、ナルシシズム気分を味わうこともこの作品の醍醐味だ。「地上にいながら、浮遊感漂う世界へと連れて行ってくれるギャラリーは純粋に胸が高まりました」(篠原ともえ)。光や風の動きで変化する作品の表情を楽しみ、自然と建築、アートの美しい調和を感じたい。
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流れる空の雲や風で揺れる木々など、アートによって自然のエネルギーを一層感じられる。春先には山の斜面がヤマツツジに覆われ、ピンク色に染まるという。
ミラーボールに映る景色までも楽しんで。
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境界や聖域を表す谷間に祠のイメージを重ねて建築。池に浮かぶミラーボールは風で動く。草間彌生『ナルシスの庭』(1966、2022年 ヴァレーギャラリー©YAYOI KUSAMA)
異なる表情の88の石仏が並ぶ小沢剛『スラグブッダ88』は、直島八十八箇所巡りという島の歴史を紐解いて制作。
香川県香川郡直島町京ノ山
tel:087-892-3223
営)9:30~16:00
無休
料)一般¥1,300(ベネッセハウス ミュージアムの入館料に含む)
※ベネッセハウス宿泊客は無料
https://benesse-artsite.jp/art/benessehouse-museum.html
イッセイ ミヤケ tel:03-5454-1705
ヤヌカ tel:03-6419-7704
シリ シリ tel:03-6821-7771
アンチショルド カスタマーサポート customer@untishold.com
*「フィガロジャポン」2022年9月号より抜粋
●掲載施設の開館・営業時間、閉館・定休日、価格などは、取材時から変更になる可能性があります。
●宿泊施設の場合、別途サービス料や宿泊税、入湯税などがかかる場合があります。
●取材・撮影時はコロナ対策に十分配慮し、少人数で行っております。また、写真でマスクを外している場合がありますが、通常スタッフはマスク着用のうえ感染対策を行っております。
photography: Sodai Yokoyama styling: Yumeno Ogawa hair & makeup: Misato Narita