CHICHI PARIS ~パリに住むエステティシャンのblog~

卒業

久しぶりに映画「卒業」を見ました。

近所の映画館 Le Champo は古い映画を上映していて、好みのものが多いのでよく行きます。

IMG_1692.jpg

映画評論家の町田智浩氏の「映画の見方がわかる本」を読んで、二度と見たくないと思った映画「時計仕掛けのオレンジ」が「そういうことだったのか!」という衝撃を受けて以来、必ず町田氏の意見を調べてから映画を見るようにしています。

今回は動画で町田氏の予習編を見てから映画館へ。帰ってきてからは復讐編でおさらい。

IMG_1694.jpg

結果、今までの「卒業」への感想はなんだったの?!というくらい、奥が深い映画でした。

ダスティ・ホフマンが花嫁を連れて教会から逃げてバスに乗るシーンが有名で、以前ならせっかく二人で逃げたのにバスに乗った途端に二人から笑顔が消えて、なんか違和感のある終わり方だな、くらいの感想でした。

ですが、町田氏の解説のおかげで、時代背景や当時のアメリカの状況、なぜダスティ・ホフマンが選ばれたのか、小道具の意味、ミセス・ロビンソンの精神状態、そしてサイモン&ガーファンクルの歌詞まで、ひとつも意味がないものがないメッセージ性の強い映画だったんだと感激しました。

それにしても、ダスティ・ホフマン演じる主人公のベンジャミンは、後半キャサリン・ベンジャミンがキャサリン・ロス演じるエレーヌを追いかけてちょっとストーカー(?)みたいになってますが、そこまでしてくれる男性に惹かれてしまう乙女心はよく分かりますね〜。あくまで彼のことが少しでも好きだったら、ですが。

ちなみに、同時上映されているのが「愛のコリーダ」。フランスでは、芸術性の高い作品としてとても人気があります。

chichi

立神詩帆 / Shiho Tatsugami
2002年渡仏。エコール・フランソワーズモリスで学び、エステティック・コスメティックCAP国家資格を取得。2011年からパリ7区でエステサロンCHICHI(シシィ)を自営。All About のフランス流美容ガイドとして、パリジェンヌから学ぶ美容情報やライフスタイルに関するコラムを掲載中。
好きなものは、フランスの食文化、1日の終わりのアペリティフ、アルゼンチンタンゴ、旅。

www.chichiparis.com
https://allabout.co.jp/gm/gp/1693/
Instagram: @chichi_paris7

ARCHIVE

MONTHLY

フィガロワインクラブ
Business with Attitude
キーワード別、2024年春夏ストリートスナップまとめ。
連載-パリジェンヌファイル

BRAND SPECIAL

Ranking

Find More Stories